ザ・メンタリスト シーズン3 第22話より:

make it out of~
上手く~から抜け出す


将来有望だったヴァイオリニスト・エレノアの事件を捜査中のCBI。

調べていくうちにエレノアの母は、スターになる可能性を持つ娘を守りたいあまり
彼女の恋人との仲を裂き、自身がマネージャーとして全てを管理していたことが分かる。

そしてエレノアは母の度が過ぎる干渉を疎ましく思い、
近々母を解雇するつもりでいたのだった。

それらの事情から、ヴァンペルトとジェーンはエレノアの母の元へ話を聞きに行くのだが・・・。

Are you asking if I killed my daughter?
あなた、私が娘を殺したと疑ってるの?(エレノアの母)

No, ma’am, I’m just trying to get the facts straight…
いいえそんな。 ただ事実を確認したかっただけで・・・(ヴァンペルト)

Yes, she is. I mean, come on, you are.
実はそうなんです。 もうとぼけちゃって、疑ってるじゃないか。(ジェーン)

…Most kids never make it out of this neighborhood.
・・・ここらの子供のほとんどは、この環境から一生抜け出せない。(エレノアの母)

Eleanor did, because I gave her everything so she could have a better life.
エレノアは抜け出せた、娘がましな人生を送れるよう、私が全てを捧げたからよ。(エレノアの母)

Why would I hurt her?
そんな私がどうして娘を傷つけるの?(エレノアの母)


get the facts straight 「事実を確認する」。

come on は「またまた~」「とぼけちゃって」「しっかりして」「心配ないよ」など
その場のニュアンスで様々に解釈出来る呼びかけの言葉となる時があります。

よくあるパターンとしては「誰かを元気づける、発破をかける」
「隠し事や本心をぶっちゃけるよう促す」、「人や物事に呆れかえる」などでしょうか。

このシーンでのニュアンスは「もう、とぼけちゃって~」で、
ジェーンに本心をぶっちゃけられたヴァンペルトはバツの悪い表情をします。

そして make it out of~ は「上手く~から抜け出す」ということで
イメージとしては、あまりよくない状況、環境から脱出する・抜け出す感じです。

make には I made it!「私やったわ!成功したわ!」という言葉もあるように
「何かを成功させる」という意味があります。

それを踏まえて考えると「そこから脱出する事は喜ばしい事、成功とみなせる事」、
つまり抜け出す前の環境は良くなかったと推測できます。

エレノアはヒスパニック系移民の血筋で、
幼馴染や古い友人はギャングになったり殺されたりと
生まれ育った環境にはあまり恵まれなかった様子が伺えます。

日本のような総中流(最近は崩れつつあるかもしれませんが)の国って
世界では本当に稀なんでしょうね。

幼馴染がギャングの抗争で死んだとか、クスリで死んだとか、
そんな話はめったに無いですもんね。



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