ゴシップガール シーズン2 第14話より:

mercy killing
安楽死、慈悲殺


ブレアはコロニークラブという女性の社会活動組織に入会しようとしている。

それはこのクラブに入会することは名誉で世に誇れる事あり
自分の人生にプラスになると考えたためだったが、
いざクラブメンバーとの面接に臨んでみると、上品なのは表向きだけで
内情は口さがない夫人たちのおしゃべりクラブと悟る。

更に夫人たちの話題がブレアにとって大切なセリーナとチャックにまで及ぶと
ついにブレアの堪忍袋の緒が切れる。

I see her quite a bit on page six.
彼女のことはゴシップ欄でよく見るわね。(クラブメンバー)

(中略)

And her mother married Bart Bass.
母親はバート・バスと結婚したのよ。(クラブメンバー)

The man was all new money and models.
彼は金と女まみれの男だったわね。(クラブメンバー)

If you ask me, that car hitting him was a mercy killing.
私に言わせれば、あの事故は天の慈悲よ。(クラブメンバー)

I hear Bass junior is a piece of work.
それに息子もろくでなしだとか。(クラブメンバー)

(中略)

…I have to go. That piece of work… Chuck Bass needs me.
・・・私、行かないと。そのろくでなし・・・チャックが私を待ってるもので。(ブレア)

And Serena and her mother are wonderful, kind people.

それにセリーナもお母さまも素晴らしい人ですわ。(ブレア)


page six は「ゴシップ欄」、直訳すると「6ページ目」となりますが
これはその昔、新聞の6ページ目というのは
様々なゴシップが載るページだったという慣習から来た表現と言われています。

new money 「新興成金、成り上がりの金持ち」、
対して old money は「古くからの資産家、由緒ある財産家」。

ここではバス家は成り上がり、と彼女たちがちょっと小ばかにしている印象になっています。

if you ask me 「私に言わせれば」。

そして mercy killing は「安楽死、慈悲殺」、
mercy 「慈悲、情け」の人殺し、ということで「(苦しみから解放するための)安楽死」、
となります。

ただこのシーンでは、バートにとっての安楽死ではなく
彼を忌々しく思っていた自分たちの苦しみがバートの死によって終わって助かった、
というニュアンスで使われています。

a piece of work 「難しい人、変わった人、(良くも悪くも)驚くべき人」。

ブレアはこれでカチンと来たようです。

しかしまあチャックは魅力的だけども、心が通じ合ってない人にとっては
a piece of work でしょう、うん(笑)。



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