ゴシップガール シーズン2 第14話より:
put someone in one’s place
(その人に)身の程を思い知らせる、出しゃばらせない
チャックの父・バートが亡くなり早一か月、バートの遺言を開封する日がやってきた。
この席にはオーストラリアでバートの仕事を手伝っていた彼の弟・ジャックも同席するのだが
すでに自分が兄の会社を引き継ぐものと信じて疑わない。
ジャックはチャックの叔父であり残された唯一の肉親のため
彼が未成年のチャックの後見人にもなっている。
バートの遺言に関して楽観的なジャックとは正反対に
チャックには相続がスムーズに進まない予感があるのだった。
I’m going to be running Bass industries,
俺がバス産業を引き継いで(ジャック)
and you’re about to inherit a billion dollars.
お前は10億ドルを相続するだろう。(ジャック)
I know my father.
親父の事だ。(チャック)
There’ll be so many strings attached I’ll look like a marionette.
相続はきっとかなりの条件付きだ、俺が操り人形に見えるほどに。(チャック)
He wouldn’t miss his last chance to put me in my place.
親父が俺を押さえつける最後のチャンスを逃すはずがない。(チャック)
strings attached は直訳すると「紐がついている」、
転じて「(何がしかの)条件が付いている、(その物事や取引には)裏がある、
全くの自由ではない」といった意味になります。
marionette 「マリオネット、操り人形」。
もう紐(条件)がつきすぎてマリオネットみたいだろうな、と
strings attached にかけたシャレた表現になっています。
そして put someone in one’s place は「(その人に)身の程を思い知らせる、付け上がらせない」。
直訳すると「その人を(居るべき立場に)押し込んでおく」=「出しゃばらせない」、
このシーンでは、横から顔を出そうとするチャックの頭をバートが押さえ込む、
というイメージが浮かびました。
もしチャックのように17、8歳で10億ドル(1200億円くらい?)を相続したら、
一体その先の人生どうなってしまうでしょう?
今の私なら運用に回して、元本を残しつつ利息で暮らそうかなんて考えますが
17歳だったら多分海外に飛び出して行って、そのうちクスリやら悪い遊びやら覚えて野垂れ死に、
もしくは調子とルックスの良い男性にでも引っかかって全財産むしり取られるとか、
まあロクな事にならないでしょう。
その点、10代で父という押さえも失ったチャックは
今のところ何とか身を保っている方かもしれませんね。