映画「ラッシュ / プライドと友情」より:

perspire
汗をかく、発汗する


大事故から40日あまりという驚異的な早さで、ニキはレース場に戻ってくる。

誰もが彼の復帰を驚きと共に歓迎し、マスコミ向けの記者会見が開かれた。

その席上で、記者からの事故で負った怪我についての質問を受け
ニキは自分の現状をユーモアを交えて報告する。

I had a skin graft operation,
皮膚移植手術を受けた、(ニキ)

where they put half my right thigh in my face.
右太ももから採取した皮膚を顔にね。(ニキ)

Now, it doesn’t look too good,
現段階では見た目も悪いだろうが、(ニキ)

but one unexpected advantage is it’s impossible to perspire through a skin graft,
予期しなかった利点としては、移植した皮膚は汗をかかない事だ、(ニキ)

so sweat will never run into my eyes,
だから私の目に汗が入る事はもう無い、(ニキ)

again, which is good for a driver.
ドライバーにとってはありがたい事だね。(ニキ)


skin graft operation は「皮膚移植手術」。

graft は「接ぎ木、接ぎ穂」、
なので skin graft は「(損傷部に)移植する皮膚」といった意味になります。

ニキの場合、運の悪い事にクラッシュ時に、満タンのガソリンへの引火が重なったため
表皮に大変な火傷を負っていました。

その部位を治すのに skin graft operation を行ったということで
移植した皮膚が定着するまでは、痛みもかなりあったようです。

advantage 「利点、(他より)有利な事」。

そして perspire は「汗をかく、発汗する」、
impossible to perspire through a skin graft(移植皮膚を通しての発汗は不可能)。

「汗をかく」というと sweat がまず思い浮かびますが、
同じ意味でも perspire はより上品というか、このシーンのような公的な場では
sweat では若干粗野な印象を与えるかもしれません。

もし丁寧な言葉遣いを心がけるのであれば、sweat ではなく perspire でしょうか。

言葉にきちんとした人だと sweat は動物に使う単語であり、
人間ならば perspire が正しいと考える方もいるようです。

今は特にアメリカでは sweat を使う人が圧倒的に多く
perspire は古臭い言葉という印象もあるようなので
どちらを使うかは個人の感覚によりますが
どんな場でも間違いないのは perspire と覚えておくと良いと思います。

ただ、ニキも名詞の「汗」は sweat と言っていますので
(perspireの名詞は perspiration)「汗」の事まで perspiration と言うのは
ちょっと仰々しすぎるのかもしれません。


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