ザ・メンタリスト シーズン5 第14話より:

hang someone out to dry
(その人を)見せしめにする、不利な立場に追い込む


リズボンは部下ヴァンペルトのために
研修費用の助成をバートラム局長に頼むが、すげなく断られる。

ヴァンペルトにとってはまたとないチャンスなのに
局長の機嫌一つでそれを壊されたことに、リズボンの気持ちは収まらない。

You were saying something?
今何か言った?(ジェーン)

Bertram hanging Van Pelt out to dry.
バートラムがヴァンペルトにひどいのよ。(リズボン)

He’s just mad because he’s losing big money at poker.
ポーカーで負けたのが悔しいからって。(リズボン)

Well, some people like to push their pain onto other people, weaker people,
まあ、弱い物いじめはなくならない物だからね、(ジェーン)

and there’s always someone weaker.
常に自分より弱い人間は居るものだ。(ジェーン)

That’s just the circle of life.
自然の摂理さ。(ジェーン)

Bertram doesn’t want to win, Lisbon, he has to.
彼は勝ちたいんじゃない、勝たなきゃ納得出来ないんだ。(ジェーン)

It’s why he is where he is.
だからこそあの地位にいる。(ジェーン)


hang someone out to dry は直訳すると「(その人が)乾くよう外に干す」、
そこから「(その人を)見せしめにする、不利な立場に追い込む」。

あてつけや見せしめとして、その人を干からびさせる、酷い立場に追い込むといった感じで
日本の芸能界でも、所属事務所を離れて独立したタレントがペナルティなのか、
“干される”(仕事がもらえず経済的に困窮する)ことがありますが
あれは正に hang someone out to dry というイメージだと思います。

しかしヴァンペルトが局長に“干される”理由は一切ないので
その不条理にリズボンは怒っているようです。

circle of life「生命の輪」、
ここでは「自然の摂理」と解釈しています。

この世界には常に弱者と強者がいて、いじめたり、いじめられたりする、
そういうのはなくならない、とジェーンは言っています。

人間界だけでなく動物界にも同じことはあり、リズボンが言うような不条理もありつつ
そうした種々雑多な生き物が共存している輪、それが circle of life ならば
ここでは「自然の摂理」が一番しっくり来るような気がしました。

リズボンに何やら達観したような態度を見せるジェーンですが
この後、彼なりの方法でヴァンペルトのために一肌脱ぎます。


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