ザ・メンタリスト シーズン3 第6話より:
give him(a thief) enough rope and he’ll hang himself
墓穴を掘る(自らの行いで身を滅ぼす)
ジェーンの独特な捜査方法は、厳格でルールを重んじる判事を苛立たせる。
行方不明の娘を取り戻したい親心から、また優秀な判事として未だ権力を持つ彼女は
CBI上層部に圧力をかけ、ジェーンを捜査から外すよう要望してくる。
ハイタワーはジェーンの能力を高くかっているため
簡単に判事の要望を受け入れる気はないが
場合によっては自身のキャリアもおびやかされる事態である。
そこで判断を下す前に、捜査の手ごたえをジェーンとリズボンに訊ねることにした。
Is there any reason why I shouldn’t do as she asks?
彼女の要望を拒絶できる理由はあるかしら?(ハイタワー)
She’s a suspect.
彼女は容疑者だよ。(ジェーン)
Really?
本当?(ハイタワー)
(中略)
Is this true, Lisbon? Is she a suspect?
本当なの、リズボン? 判事も容疑者に含まれるの?(ハイタワー)
She has not been excluded.
除外は出来ません。(リズボン)
Okay. I’ll give you some more rope, don’t hang yourself with it.
分かった。あと少し猶予をあげましょう、けど自重するように。(ハイタワー)
今回ピックアップしたのは
give him(a thief) enough rope and he’ll hang himself「墓穴を掘る」です。
直訳すると「もっと縄を伸ばしてやれ、そうすりゃいずれ自分の首が絞まるだろう」
ということで“自分の行いが元で自らを窮地に追い込む”という意味のことわざです。
日本語では恐らく「墓穴を掘る(自らの行いで身を滅ぼす)」の感覚に近いと思われます。
これが一番最後のハイタワーのセリフ、
I’ll give you some more rope「もう少し縄をゆるめてあげましょう」
don’t hang yourself with it「しかしそれで自分の首を絞めないように」
この言葉の元ネタと思われます。
ハイタワーの言う give you some more rope は「今回は大目にみる」事であり
しかし don’t hang yourself with it「自分の行いで身を滅ぼさないように」と
釘を刺しています。
さすが、怖いけど一定の理解がある素敵な上司、ハイタワーさんです。