ママと恋に落ちるまで シーズン9 第11話より:

pay through the nose for
法外な金額を支払う、ぼったくられる


幼いマーヴィンを連れて、NYに帰る途中のマーシャル。

旅仲間のダフネとは途中で別れ、長距離バスで移動しているのだが
むずかるマーヴィンをなだめるため、物語を聞かせる事に。

しかしマーシャルの物語は、テッドのデートの失敗談を面白おかしく話すというもので
隣に座っていた乗客が、思わず彼に話しかける。

Forgive me, but before you got here, did you smoke a joint?
失礼だがあんた、ラリってるのか?(バスの乗客)

You don’t tell kids a tale that crass!
あんな話、子供にするもんじゃない!(バスの乗客)

I know, I said some things that were, as you say, kind of questionable.
確かにマズい事を言ったかもしれない。(マーシャル)

The truth is, children Marvin’s age aren’t really that impressionable.
けど実際のところ、この年の子供ならまず覚えてないよ。(マーシャル)

Do you remember anything from when you were this small?
君が一番小さい頃の記憶は?(マーシャル)

Pumpkin picking at age three is the first thing I recall.
3歳の時の、カボチャの収穫。(バスの乗客)

Huh. I guess it’s true.
なるほど、確かにそうだな。(バスの乗客)

It better be.
当然だ。(マーシャル)

Or else we’ll end up paying through the nose for Marvin’s therapy.
でなきゃ息子のセラピー代に大枚叩くことになる。


forgive me, but~「失礼ですが、申し訳ないが」。

Forgive me, but before you got here, did you smoke a joint?
(失礼だが、あなたはここに来る前にマリファナを吸ったのか?)
=「失礼だがあんた、ラリってるのか」。

crass「愚鈍な、愚かしい、ひどい、下品な」。

impressionable「感じやすい、外からの影響を受けやすい」。

children Marvin’s age aren’t really that impressionable
(マーヴィンくらいの年の子は、そんなに影響を受けない)。

recall「(意識的に)思い出す、思い出させる、呼び戻す、回収する」。

it better be「そうである方が良い、そうじゃなきゃ困る」。

it better be は字幕では「当然だ」となっており
これはマーヴィンが自分の話を覚えていない方がよい、そうでなきゃ困る
=「当然だ」という解釈かと思います。

そして pay through the nose for は「法外な金額を支払う、ぼったくられる」。

直訳すると「鼻を通じて払う」、由来については諸説あり
お金の支払いは、鼻血を出す(出血する)がごとくしんどい事、という説と
支払いの滞納者が鼻に切れ目を入れられたという、昔の悪習からという説。

それと鼻の整形手術をライノプラスティ(rhinoplasty)と言うように
rhino とはギリシャ語で「鼻」を意味する言葉、
これがかつて英語圏では「金銭」の俗語だったから、という説で
どれが正しい由来かは、定かではないそうです。

公共の場所で泣きわめく子供を静めるのは大変な事。

しかしマーシャルが息子に聞かせる“お話”のレパートリーは、
どうしても仲間のドギツい話になってしまうようです(笑)。


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