最近は、周囲の友人たちが子供に小さいうちから英語を習わせるべきか否か、悩んでいるのを見かけます。

そんな時、たまに相談されることがありますが、私たち夫婦はどちらも後天的に、自主的に英語をやってきた同士なので、二人とも意見は同じ。

子供がやりたいのなら習わせてあげたら良いと思う、でも親が先回りして習わせるなら、やらなくていいと思う

というものです。

本当に心から言えるのはこれだけで、そもそも言葉は意思疎通のためのツールですから、本人に特にその言葉を話したい気持ちがなかったら、使えるようにならないと思っています。

英語で日常会話、雑談が出来たら・・・と言うけれど、実は雑談は範囲が多岐にわたる分難しく、それよりも範囲の決まっているビジネス会話、留学向けの会話、TOEIC向けの学習、そういう方がやりやすい気がします。

幼児に英語を・・・というのも、外国人のお友達とペラペラ話せたら良いな、とか、何となく今からやっておけば後から優位に立てそうだという気持ちからだと思うんですが、実生活で隣に外国人が住んでいてよく話をするとか、何か普段から子供が英語を話したくなる環境がないと、費用対効果の面からはあんまり薦められないと思っています。

ただ唯一、発音だけは幼児から正確な音に触れておくことで、のちのち良くなるかもしれません。

でもどうでしょう、大人に置き換えてみると納得出来るんですが、大人でも英語を習ったのに話せないという方は多いです。

そういう方は、本当に話せないのか、それとも特に英語で話すことはないからなのか、そこを考えてみて欲しいです。

雑談、何気ない会話を続けるっていうのは、結構難しいんです。

でも多くの人は、英語を習ったらそれがペラペラ出来るようになると思っていないでしょうか?

それは実はすごく難しい、おそらく上級者でも時折言葉に詰まるか、5~6割の理解で流している可能性があると思っています。

このサイトも「英語日常会話マスターブログ」なんて大それたタイトルをつけてしまってますが(笑)、やればやるほど、それは本当に難しいんだと分かってきました。

では世の中の英語が出来るとされている人は何をしゃべっているのか、よく観察してみると、多くの場合、自分の専門分野、もしくは興味があって良く知っている分野、それを土台に話を組み立てているのがほとんどです。

映画、音楽、仕事、趣味、とにかく自分が「ある程度日本語でも語れるジャンル」があって、それを英語に移して話していることが多いです。

ということは、まず大事なことは「日本語でも語れるジャンル、興味、知識」を自分の中に積み上げることです。

先の話に戻すと、幼児の段階でそれを持っていることは、まず無いはずです。

だからツールとしての英語だけを先にやっても、親が期待するほどに身につくことはないと思っています。

そして「自分は英語が話せない」と思い込んでいる方も、実は「日本語でも語れるジャンル」があるかどうか、そこに気づいていない場合が結構あるんじゃないかという気がします。

偏った統計かもしれませんが、関西の人、特に大阪の人は上達が早い人が多い気がしていて、そこでもやっぱり思うのは、彼らは日本語でも本当によくしゃべるんですよね(笑)。

普段からしゃべりたいことが溢れているから、それが自然と英語でも口からこぼれてくるというか、その結果会話の実践チャンスも増えて上達が早い、これは結構信ぴょう性ある説なんじゃないかと思っています。

なので、果たして自分は本当に英語を話せないのか、それとも特に話したいことがないだけなのか、ここを考えてみると、案外ブレイクスルーは早いかもしれませんよ。




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