ホワイトカラー シーズン3 第9話より:
hit the panic button
あわてふためく・非常手段を取る
ニールは数日前、やっと入手に成功したUボートのマニフェストに添って
自分たちが倉庫に隠している財宝と照合を重ねている。
数日前、ピーターの自宅からUボートのマニフェストを盗み出すことに成功したことを
ニールはモジーには隠していた。
これまでのピーターとの日々を思い返すにつけ、ニールの心には迷いが生じ
モジーのようにきっぱりと整理がつけられずにいたのだった。
そこへゴシップ新聞を握りしめたモジーが入ってくる、というシーンからです。
They know about the treasure.
財宝のことがバレたぞ。(モジー)
What are you talking about? What happened?
何のことだ?どうしたんだ?(ニール)
(中略:ゴシップ紙の「幽霊船のお宝発見」スクープをニールに見せるモジー)
Look, there’s no need to hit the panic button.
なあ、こんなガセネタ慌てなくて大丈夫だよ。(ニール)
Neal, this is where our treasure has reached what Malcolm Gladwell would call a “tipping point”.
ニール、これは俺たちのお宝がM・グラッドウェルの言う「ティッピング・ポイント」に達したってことだぞ。(モジー)
hit(push,press) the panic button は「あわてふためく・非常手段を取る」。
ニールは there’s no need to~ 「~する必要はない」と言っていますので
ここは「慌てなくていい」となります。
そして tipping point は「物事の転換点」、
「そこを過ぎたら後戻りがきかないポイント」という意味で、
もともとはモジーのセリフにもある Malcolm Gladwell という人から広まった
「幾つかの条件が揃うと、人間の行動や購買活動は伝染病のように一気に変化していく」
という意味を持つ、マーケティング用語から来ているようです。
ここでモジーの言う “tipping point” は「お宝の存在がバレる時」のことですから
「もうお宝の存在を隠し通すのは限界、もうすぐバレるぞ」というのを
ヒネった言い方でニールに伝えるという場面です。
私の英語リスニングの相棒です
主にドラマ、映画、ドキュメンタリーなどから活きたフレーズを拾うよう心がけていますので、教則本にあるような味気ない文章ではなく、本当に今からすぐに使えるフレーズばかりです。
ただしそういった英語番組では通常、英語字幕はありませんので、フレーズは全て私自身の耳で拾っています。
そして、その書き起こしを陰で支えてくれているのが「リスニングパワー」です。
「リスニングパワー」は、従来の会話文を聞いて耳を慣らすという方法ではなく、英語と日本語の周波数に注目し、英語を聞き取りやすい耳を開発するというコンセプトで作られたリスニング教材で、これは英文を暗記して覚えるようなものではなく、日本人が英語を正確に聞き取れない最大の要因である「英語にあって日本語にない音の周波数」を聞き取る訓練をするというものです。
その最大の特徴は2~3週間という短期間でも効果を得やすいことです。
そのためハリウッド進出を果たした多くの日本人俳優・女優さんの間でも、英語力の強化法として「リスニングパワー」が採用されているほどです。
私自身、このコーナーのための書き起こしをする前に、5~10分ほど「リスニングパワー」を聞くようにしていますが、以前より正確に、より早く英文を聞き取れるようになったと思います。
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