ホワイトカラー シーズン4 第11話より:
hair of the dog
(二日酔いの)迎え酒
サムを捕らえて痛めつけていた男は、フリンという男で
彼の今は亡き父親はその昔、偽造酒の転売で荒稼ぎをして、
FBIに摘発されていたことが判明する。
そして実はサム、エレンの2人ともフリン一族と、
浅からぬ因縁を持っていたのだった。
恐らくフリンはエレン殺害にも関与していると睨んだニールは
今やダーティ・ビジネスから脱却し、いっぱしの実業家となったフリンを
再び偽造酒ビジネスに引き込み、その容疑で逮捕しようとピーターに提案する。
そしてフリンを逮捕後に、エレン殺害の容疑でも取り調べるという算段である。
しかしそのためにはまず、ニールがウィスキー偽造のエキスパートとして
フリンの元に潜入しなければならない。
そこで日夜腕を磨くニールとピーターの会話からです。
Neal Caffrey hung over… didn’t think it was possible.
ニール・キャフリーが二日酔いとは・・・信じられん。(ピーター)
Taste testing is a necessary part of counterfeiting whiskey.
偽造ウィスキーは味見しなきゃ作れないからな。(ニール)
(中略)
Is your batch ready?
酒の準備はできたのか?(ピーター)
It is. I tested it this morning.
ああ。今朝も味見したところさ。(ニール)
Ah, hair of the dog, also a good cure.
うん、迎え酒か、それも二日酔いの薬だ。(ピーター)
I don’t know about the cure part.
効くかどうかは怪しいな。(ニール)
counterfeit 「偽造の、にせの」、
batch 「群れ、一団」。
そして hair of the dog は直訳すると「犬の毛」ですが
それが転じて「迎え酒」という意味になります。
この由来は一説によるとスコットランドの民間療法(というか迷信)である
「犬に噛まれた傷を治すには、その犬の毛を傷に貼るべし」から来ているそうです。
(かえってバイキンが入りそうですが・・・)
それが現代では「迎え酒、荒療治、毒をもって毒を制す」
といった意味を表すようになったそうです。