ザ・メンタリスト シーズン1 第11話より:
it’s the other way around
その逆、その反対
レッド・ジョンの情報を持つという服役囚・ジャレッドの家族に話を聞いているジェーン。
彼は自分が釈放されれば、ジェーンにレッド・ジョンの情報を提供すると言うが
まだ真偽のほどは定かではなく、取引を成立させるには彼の主張を裏付ける証拠が必要となる。
しかしそれは私的な捜査となり、CBIの肩書きが使えないジェーンは
嘘をつきジャレッドの実家に入り込むが
言動が怪しいジェーンを警戒した彼の弟・ガードナーに警察を呼ばれてしまう。
ところがまだ調査を続けたいジェーンは、得意の話術で警官を煙に巻こうとする。
Okay, sir. This man here says he’s the homeowner,
いいですか。ここはこの方の家で、(警官)
and says you’re trespassing, so let’s go, partner.
あなたは不法侵入者だと言っているんだ、さあ行きましょう。(警官)
Officer, it’s the other way around.
おまわりさん、それは逆なんです。(ジェーン)
I’m the homeowner. That man is the intruder.
ここは僕の家。侵入者は彼のほうだ。(ジェーン)
Well, that’s a lie! He’s lying!
でたらめだ! 嘘をついている!(ガードナー)
Listen to the madness in his voice.
ほら彼のイカれた声を聞いてよ。(ジェーン)
Will you please take him somewhere he can get some help?
彼をどこかの診療所に連れて行ってあげてくれない?(ジェーン)
trespassing 「住居侵入、(個人の権利などを)侵害する」。
そして it’s the other way around は「その逆、その反対」という意味で
何か誤解を解く場面や、話の方向が逆だよ、と切り替えしたいときに使えるフレーズです。
intruder 「侵入者、乱入者、強盗」、
それとよく似た意味で invader 「侵略者、侵入者、流入者」というのもありますね。
これは80年代に流行ったビデオゲーム「インベーダー・ゲーム」の invader、
または同じく80年代にアメリカのヒットチャートを英国の音楽が席巻していた頃、
その現象は British Invation 「英国の侵略」と呼ばれていました。
ニュアンスとしては intruder は一時的、
それに対して invader は、外国からの移民や、生命力の強い植物の侵食なども表すことから
より深刻な侵略や流入という感じでしょうか。
今回のジェーンのように、相手から見て歓迎しがたい来訪者、という意味では
どちらも同じかもしれません。