ザ・メンタリスト シーズン3 第16話より:
mutual
お互いの、双方の
CBI内で起きた警官殺しの容疑者焼死事件を調べているラローシュ。
焼死した容疑者に殺された警官・ハワードと過去に男女関係にあったハイタワーの
犯行の可能性を徹底的に探り続ける。
それはハイタワーにとって知られたくない過去であったが
ラローシュの厳しい追求についに音を上げ、ハワードとの関係を認め、
だがしかし自分は焼死事件の犯人ではないと訴えるのだった。
Okay. I was sleeping with Officer Howard.
いいわ分かった。 私はハワードと付き合ってた。(ハイタワー)
But I didn’t… at the time Howard was killed, we were no longer together.
でも私はやってない・・・彼が殺された時はもう別れていたから。(ハイタワー)
His choice or yours?
それは彼の意志で、それとも君の?(ハイタワー)
Mutual decision.
2人で決めたことよ。(ハイタワー)
mutual は「お互いの、双方の」ということで
「お互い」ですぐに浮かぶのは each other ですが、大人の会話というか
このシーンのような少し改まった場では mutual の方が聞こえが良いように感じます。
どちらが~した?と聞かれて、「お互いで~した」と答えたい時、mutual はとても使えます。
mutual decision
お互いの決断
mutual agreement
お互いの合意
mutual efforts
お互いの協力
などなど、覚えておくと色々と応用が出来ると思います。
sleeping with~ にまつわる勘違い失敗談
また引用が前後しますが sleeping with~ 「~と性的関係にある、~と付き合っている」。これは単純に日本語訳にすると「~と一緒に寝る」という意味になり
性的な含みが無い、例えば“誰かの家で寝泊まりした”といった場合にも使えそうですが
実はどうも、sleeping(sleep) with~ というと、
かなりの確率で性的な「寝る」に受け取られてしまうという、注意が必要な言葉です。
異性の場合はもちろんですし、同性の友人であっても誤解を受けることがあり
私も語学学校時代にこれをやってビックリされた経験があります。
当時ロンドンでの下宿先が決まる前、
短期間の間、安めのホテルの共同部屋に泊まりながら、学校に行っていました。
学校の先生に良い下宿先は無いかと相談していたとき、
ところで君は今、どこに泊まっているの?と先生に聞かれたので
I’m staying at ○○ hotel and sleeping with three girls.
と、答えたら、先生の目が一瞬テンになりました(笑)。
私は“○○ホテルで女子3人と寝泊まりしています”と伝えたかったのですが
先生には「○○ホテルで女子3人で××してます」と受け取られたわけです(笑)。
もちろん先生はすぐに私の言いたいことを理解してくれましたが
もし相手が英語の先生でなかったら“お盛んですね!”と思われる可能性もあるわけで
本当に英語は難しいなあと思いました。
ではこの時、本当は何と言えば良かったかというと
I’m staying at ○○ hotel and sharing the room with three girls.
○○ホテルで3人の女子と相部屋で泊まっています。
という事で、sleep with~ の代わりに
share with~ 「~と共有する、分け合う」を使うべきだったのです。
というわけで性的な意味でなく「寝る(泊まる)」と言いたい時は
sleep ではなく、share を使うのが無難だと、身を持って学んだという話でした。