Eテレの「知恵泉」という番組で、白洲次郎を取り上げていたので、前編後編を楽しみに見ました。
ご存知の方も多いと思いますが、白洲次郎氏は戦後のGHQとの交渉役を完璧な英国英語で務め「君は英語が上手いな」といったアメリカ人将校に「あなたももう少し勉強したら上手くなる」と返したという逸話が伝わっています。
彼は十代後半の青春時代に宝塚のスターの卵と恋愛沙汰を起こし、イギリスのオックスフォード大学に送られた(本人曰く島流し)そうですが、そこから英語を勉強し始めたわけではなく、もともと幼少時代から英語を話す環境があったようです。
その辺は、いわゆる上流階級の生まれだったからこそだと思いますが「知恵泉」を見ていて驚いたのは「ガタイがいい!」ということでした。
1902年(明治35年)生まれで、身長が180㎝あったそうですから、この時代では珍しい、かなりの大男です。
この長身、ガタイがいいというのは、結構海外では便利なもので、やはり目線が同じ高さで物を言えるのは、心理的にも負けない働きがあると思います。
男性で180㎝あれば現代でも、大体どの国に行っても長身の部類に入りますので、その意味で次郎さんは恵まれていたな~と。
英語が上手、なんならアメリカ人をも凹ませるほどの正統な英国英語を話す彼でしたが、それと共にこのガタイの良さから来る堂々とした佇まいが物を言っていたんじゃないかと感じました。
では彼のような長身でない場合、堂々とした佇まいを醸し出すにはどうするか?
まずは背筋を伸ばすことです。
肩を少し後ろ持っていくようにして、顎は引く、そうすると自然と背筋が伸び、美しい姿勢になります。
これは新体操をやっていた時に叩き込まれた姿勢の正し方で、今でも人前に出る時や、大事な集まりの際には、必ずやっています。
西洋人は体の厚みがあるので、普通に立っていても割と堂々と見えるんですが、私たち東洋人は体が薄いので、肩を落としていると背が丸まる、その結果、残念ながら貧弱に見えがちなんです。
それを補うのがこの姿勢の正し方で、新体操は特にレオタードでプロポーションも丸わかり(笑)なので、見栄えを常に意識することも高得点をあげるのに大事な要素でした。
また最初にしつこくこれを仕込まれるということは、そもそも普段の姿勢が良くない、見栄えがしないということで、確かに自分が少数派の西欧に出てみると、日本人は姿勢が貧弱に見えがちだと思いました。
控えめが美徳とされる文化も影響しているかもしれませんが、英語を話すとき、外国人と接するときは、まずは姿勢を正す、これをしておくだけでも、やらないよりお得です。
白洲次郎氏が外国人と対峙するときに、姿勢を意識していたかは分かりませんが、長身に端正な顔立ちという見栄えの良さを持っていたことは、大きくプラスになっていたんじゃないかと思います。
英語を話すとき(だけじゃなく出来れば常に)は、とにかく姿勢を正す、これを意識するだけでも与える印象は絶対違ってきます。
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