日本では映画館の時間帯による割引に、レイトショーが1100円というのがありますが、イギリスでびっくりしたのが、マチネーという昼間の上映で、映画がとても安く見られるということでした。

私のいた街では、大体3~5ポンド(500~800円)くらい、夜になるともっと料金が上がる仕組みになっていたと思います。

要はお客が少ない平日昼間は、ぐっと安い料金にしてくれるというわけで、時間のある時によく利用していました。

もちろん字幕は無く、英語での上映なので、内容としては5割も分かればいい方で(笑)、ただ料金が安いので何度も同じ作品を見ていると、少しずつ前回の鑑賞時よりはセリフの聞き取りが出来るようになり、だんだん内容もつかめてくるという感じです。

語学学校はどんなに遅くても、午後2時か3時には終わるので、夕飯前に映画を見て、それから帰ることもよくありました。

マチネーという仕組みのおかげで、ファストフードを食べるくらいの気軽さで映画を見ることが出来ました。

日本ではなぜマチネー上映が一般的でないのかと考えてみると、字幕を付けたり、吹替をしたりと、英語圏の国に比べて配給までのコストが高いせいかもしれませんね。

また書店のバーゲンというのも、外国にはあって日本にはないですよね。

私はイギリスの本屋さんで初めてバーゲンを見かけて、本も値引きで買えるのかとビックリした記憶があります。

ベストセラー小説などが、あるタイミングで定価の数十パーセント引きになったりしていて、日本だったらどんなに売れている本でも、そんなことはあり得ないので、見かけたときはとても新鮮でした。

美術館も無料のところがいくつかあり、一流劇場での観劇も、安い席なら2000~3000円で見られます。

大英博物館も無料(入り口で寄付を募っている)です。

私は日本が好きですが、美術芸術に触れる機会の豊富さと手軽さは、イギリスはかなりすごいと感じました。

一ヶ月の間に、映画を週1本、月間4本マチネーで見て12ポンド(約2,000円)、大英博物館と美術館(ナショナル・ギャラリー)は無料ですから、少額でかなりのアート体験が出来てしまいます。

ナショナル・ギャラリーには、英国が誇る画家ターナーの作品に加えて、世界的に有名なゴッホの「ひまわり」、ダヴィンチの「岩窟の聖母」、更にモネ、セザンヌなどの作品もあり、もしこれらを上野の美術館あたりで見たら、入場料が数千円かかるうえ、押すな押すなの人だかりで、ゆっくり鑑賞するのは難しいと思います。

まあナショナル・ギャラリーも混んではいますが、上野よりははるかに落ち着いて、間近でじっくりと名画を鑑賞できます。

ひまつぶしや休憩時間にサクっと無料で名画が見られるなんて、何て国なんだ!と懐の深さに感動しました。

美術が好きな方であれば、美術鑑賞のためだけにロンドンに滞在するのもありだと思います。

映画、演劇、美術、工芸、あらゆる刺激がほとんど無料か安価で体験出来ます。

とはいえ無料の美術館・博物館はどこも維持のための寄付を募っていますので、出来る範囲で協力すると、どこでも気持ちよく鑑賞できると思います。

前に若冲展を見るために、はるばる上野まで行ったら、入場まで5時間待ちの行列という恐ろしい目に遭いました。

もちろん5時間も待てないので完全に無駄足です。

おまけに暑い中、長時間行列に並び続けて、具合の悪そうな方もチラホラ・・・。

しっかり料金も取って開催している展覧会で、こんなマネジメントでは・・・せめて日時指定の予約券などを発行して、混雑をコントロールできないものか?

この時は、この先あるか分かりませんが、いっそ外国でやるときに見た方が数倍良いだろうなと、がっかりしました。

やっぱり名作がタダで、ストレスなく見られるイギリスってすごいと思います。


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