先日から「Why not all comfort food is the same -「癒しの一皿が皆同じではない理由」を読んでいます。

癒しの一皿が皆同じではない理由


・「癒しの一皿が皆同じではない理由」(1)
・「癒しの一皿が皆同じではない理由」(2)

Perhaps comfort foods are delivering something more subtle than cheeriness.
おそらくコンフォート・フードは陽気さよりも、もっと微妙な何かを届けているのだろう。

In some situations, they may, some researchers propose, help us feel a sense of belonging.
状況によっては、それが帰属意識を高めるのに役立つという研究者もいる。

In an article entitled “Chicken Soup Really Is Good for the Soul”, researchers found that eating comfort foods evoked feelings related to relationships,
「チキンスープは本当に心に効く」と題されたある記事の中で、研究者たちは、コンフォート・フードを食べると人間関係に関連した感情が呼び起こされ

and for North Americans who had a history of strong, secure connection, eating such foods could protect them from threats to their identity.
固く強い繋がりの歴史を持つ北米の人々にとって、そうした食べ物がアイデンティティに対する脅威から彼らを守っている可能性を発見した。

People without a history of secure connections were not insulated from these blows by food, however.
しかし固い繋がりの歴史を持たない人々は、そうした打撃から食べ物によって守られることはなかった。


insulate「隔離・保護する、孤立させる、絶縁・断熱・遮断する」。

The effect depends on your own past.
その効果は、自分自身の過去に左右される。

Intriguingly, however, another team did not see this same effect in people from Singapore or The Netherlands.
だが興味深いことに、別の研究チームでは、シンガポールやオランダの人々には、これと同じ効果は見られなかった。

Comfort foods had no effect on their feelings of loneliness or belonging.
彼らの孤独感や帰属意識に、コンフォート・フードは影響を与えなかったのである。

Could comfort food be a concept that only helps people from certain cultures?
コンフォート・フードとは、特定の文化圏の人々だけを救う概念なのだろうか?



食べ物、それも自分の記憶や思い出と結びついている食べ物が、時には自分のアイデンティティを守ってくれることもあるという説は、何だか納得です。

自分は何者か、母国はどこで家族はどんな人たちか、こういう問いは特に海外に出ると、意識する機会が増えるものです。

その時に例えば私たちならば、和食、日本料理が自分の背骨を支えてくれるような気がすることは確かにあった気がします。

また単純に、異国の街並みに日本食の店や食材を見つけるだけでもホッとしたり。

食は身体に取り込んで、気力体力を養ってくれるものでもありますから、コンフォート・フードの果たす役割は大きいのかもしれません。


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