ホワイトカラー シーズン4 第11話より:

water under the bridge
過ぎてしまったこと、終わった話


父の冤罪、エレンの殺害、そしてサムとも関係があるとされるフリン一族に
一連の事件の真相を問いただすため、偽造酒売買の容疑での逮捕を目論むピーターとニール。

用心深いフリンに尻尾を出させるべく、
ピーターが長年一族のビジネスパートナーだったコンロイに扮し、彼に面会することに。

フリン一族は、ブーツに隠し持っていた銃でフリンを狙うという
コンロイ一族の謀反によって、以来その関係を解消していたが
そうした父の代の話は水に流して、
もう一度手を組もうとピーターが偽造酒密売話を持ちかけたのだ。

フリンの子分のボディチェックを受けるピーターとフリンの会話からです。

You should tell them to go ahead and check my boot.
俺のブーツは調べさせなくていいのか?(ピーター)

That’s water under the bridge.
それはもう過去の話だろ。(フリン)

Glad to hear it.
そりゃうれしいな。(ピーター)

… Check the boot.
・・・ブーツも調べろ。(フリン)


water under the bridge は「過ぎてしまったこと、終わった話」。

直訳すると「橋の下の水」ということですが
これは、橋がかかる川の水は留まることなく流れ去ってしまう、
というイメージから来た表現のようです。

日本語の「過去を水に流す」という表現とよく似ていますね。

流れる水が過去を浄化する、洗い流すというのは
東洋でも西洋でも共通した連想のようです。

他にも water を使った表現としてこんなのがあります。

dead in the water「暗礁に乗り上げている、身動きがとれずにいる、死んだも同然」
in hot water「面倒な状況、まずい事になっている、ゴタゴタがある」
hold water「水をも漏らさぬ完璧な言い分、筋道が立っている」
a fish out of water「(場違いで)落ち着かない、疎外感を感じる、居心地が悪い」
water finds(seeks) its own level「水は低きに流れる(自然の成り行きは止められない)」
watering hole「社交場、バー、飲み屋」
muddy the waters「(状況、事態を)混乱させる、かく乱する」

フリンの取引相手として潜入しているピーターは、彼が間もなく、
偽造酒を作らせているニールとモジーを始末するつもりであると知り
何とかそれを阻止しそうとする。

Well, we’ve recorded their process.
奴らの工程は録画してある。(フリン)

We can use the video to train our own guys.
あとはうちの手下にやらせるつもりだ。(フリン)

But why get rid of them? Are they becoming a problem?
だがなぜ彼らを消すんだ? 何か問題でも?(ピーター)

Eh, well, they’ve seen too much, including you now.
いやただ、奴らは色々と知り過ぎた、あんたの事も含めて。(フリン)

It’s just best to be safe.
念のためだ。(フリン)


process「過程、工程、経過、成り行き」。

get rid of~「~を追い払う、~を処分する」。

to be safe「念のために」。

もうすぐニールとモジーの密造酒作りは終わり、
フリンの手下が二人を始末しに工房へ向かう。

それを何としても止めなければならないピーターです。



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