ホワイトカラー シーズン4 第12話より:
uproot
根こそぎにする、立ち退かされる、移動させられる
何者かに殺されたエレンの遺品が、警察での調査を終えてニールの元に届く。
彼女はニールの父の冤罪を証明するために、命がけで調査をしてくれた女性、
そして幼かったニールの育ての親ともいえる女性であった。
その彼女が遺した品の中に、何か事件の重要な証拠が含まれていないか
ピーターと共に一つ一つ確認するというシーンです。
Ellen certainly didn’t leave much behind.
エレンの荷物は少なかったんだな。(ピーター)
Well, she knew she was being uprooted.
まあ、じきに移動させられると知ってたからね。(ニール)
She only held onto things with sentimental value.
思い出の品だけを残してたみたい。(ニール)
Or something that could tear the lid off a dirty police division.
もしくは汚職警官の罪をあばく証拠かもね。(ニール)
uproot は「根こそぎにする、立ち退かされる、移動させられる」。
これは自発的にというより外部的な要因によって、
無理やり馴染んだ場所から移動させられるというイメージです。
生前のエレンは連邦保安局の保護下にあり、身の安全のために
定期的に住居を移動させられる生活を送っていた人物ですから
彼女の移動はまさに uproot という表現がふさわしいと思います。
tear the lid off は、tear off「引きちぎる、引きはがす」と lid 「ふた、覆い」が合わさっていて
意味としては「(警官汚職を隠している)覆いを引き剥がす=暴く」となります。
tear には「破く」という意味がありますので、
綺麗にそーっとはがすというより、周囲に聞こえるほどの音で
ベリベリと勢いよく剥ぎ取るイメージだと思います。