ブレイキング・バッド シーズン2 第4話より:

Here’s the thing
実はこういうことなんだよ、つまりね


一方ジェシーは、実の両親に地下室のメス製造所を見つけられ
暮らしていた家を叩き出されてしまう。

あちこちの友人たちにしばらく泊めてほしいと頼み込むものの
誰も首を縦に振ってくれない。

仕方なく以前売り払っていたRV車を中古車置き場で探し出し
当分の間、そこでこっそり寝泊りをしようと忍び込む。

そこでどうにか一夜を明かしたジェシーはしかし、中古車置き場のオーナーに見つかり
忍び込む際に壊した備品の修理代と無断で寝泊りしたRV車の代金として、
1500ドルを請求されてしまう。

それに対して文無しのジェシーがどうにか交渉をしようという場面からです。

Here’s the thing.
実はこういうことなんだよ。(ジェシー)

I can’t pay you today.
今日は金は払えない。(ジェシー)

But I can pay you this week, all right?
けど今週には払うよ、な?(ジェシー)

We’ll make it $1,750 for, like interest.
1750ドル払う、利子をつけて。(ジェシー)

I thought your word was your bond.
あんたの言葉は信頼出来ない。(中古車屋)

It totally is!
信頼してくれよ!(ジェシー)


Here’s the thing は「実はこういうことなんだよ、つまりね」ということで
今回のように切り出しにくいこと、もしくは大事なことを話す前の前置きとして
とてもよく使われる言葉です。

また thing には様々な「本題、問題、嗜好や性癖」といった意味もあり
例えば

She has a thing for shoes.
彼女は靴フェチ(靴に目がない)だ。

He has a thing for her.
彼は彼女に夢中だ。


というように、誰かにとっての重要なこと、一大事、大問題を表しています。

ここでのジェシーの thing「大問題」は“払えるお金がないこと”で
この、相手に切り出しにくい問題を打ち明ける前置きが Here’s the thing というわけです。

interest 「利子、利息」。

your word was(is) your bond は直訳すると「あんたの言葉はあんたの保証」、
bond には「債券、証文、保証、固い結びつき」といった意味がありますので
これは「あんたの口約束を証文とする=あんたを信頼する」という意味になります。

ただしここでは was と言っていますので
「かつては信頼出来た=今は信頼出来ない」という解釈になります。
(以前彼との取引で、ジェシーがいいかげんなことをしたのでしょう。)

動詞が過去形に変化すると、意味が真逆になることもあるという一例ですね。

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