ブレイキング・バッド シーズン2 第10話より:

doing the trick
効き目がある、上手く作用する


医師からガンの寛解という良い結果を聞けたウォルターだが
放射線治療による副作用の咳がひどかった。

妻スカイラーは夫の咳が、ことによると食道を裂く恐れがあり
そうなれば命も危険だと忠告を受け、気が気でない。

だがウォルターは咳の治療として処方された吸入器のおかげか
かなり調子が良くなり、仕事に向かう気マンマンで
妻を慌てさせるというシーンからです。

You’re not thinking about going to work today, are you?
まさか今日、仕事に行くつもりなの?(スカイラー)

Thought I would.
そのつもりだけど。(ウォルター)

That inhaler really seems to be doing the trick.
吸入器がよく効いてくれてるみたいだし。(ウォルター)

Just take the rest of the week, please.
今週は休んで欲しいわ、お願いよ。(スカイラー)

You’ve earned it. Don’t push it.
休んでしかるべきだわ。無理しないで。(スカイラー)


inhaler は「吸入器」、
doing the trick は「効き目がある、上手く作用する」ということです。

trick は「いたずらをする、人をごまかす仕掛け」といった意味なので
doing the trick というと、自分には分からない仕掛けが上手くきいたようだ、
「何か分からないけど良い感じだ」と言ったニュアンスだと思います。

また最近は日本でも10月はハロウィーンの月と認識されるようになりましたが
このハロウィーンで子供たちの言う定番のセリフが Trick or Treat? というやつです。

trick は「いたずら」、treat は「もてなし(この場合はお菓子をくれること)」を意味するので
Trick or Treat? は「お菓子をくれる?それともイタズラがいい?」といったことで
イタズラ好きな悪魔に扮した小さな子供たちが家々を周る風習です

最近は日本の地方都市でも10月末になると、
黒とオレンジの衣装に身を包んだ子供たちを見かけるようになりました。

You’ve earned it は「その権利がある、そうしてしかるべき」。

Don’t push it は直訳すると「それを押さないで」、
push には、一生懸命何かを押す=何かを達成すべく頑張るようなイメージがあり
これは push しないで、と言っていますので、
つまり「無理しないで、頑張りすぎないで」という意味になります。



ゆるく学ぼう!海外ドラマで英会話