fly off the handle

ブレイキング・バッド シーズン4 第3話より:

fly off the handle

自制心を失う、カッとなる

ある朝スカイラーがウォルターの仮住まいを訊ねると 顔に大きなアザを作ったウォルターを見つける。 それは仕事のゴタゴタのせいであったが そのアザを見るなり、スカイラーはウォルターが危険にさらされていると感じ 彼を問い詰める。 答えに窮し、バーでケンカをしたと下手な嘘をつくウォルターに スカイラーはこのまま殺されるくらいなら警察に自首しようと言い出す。

Then we go to the police.

私たち警察に行きましょう。(スカイラー)

(中略)

What choice is there, Walt? What choice?

他に選択肢がある、ウォルター? どんな手があるの?(スカイラー)

If you're in danger, then it would be absolutely…

もしあなたの身が危険なら、それって完全に・・・(スカイラー)

Stop, stop, stop. You keep saying that word, danger.

おいおい止めてくれ。さっきから君は危険って言葉を使ってるがね。(ウォルター)

But you just said…

だってあなたがそう言ったから・・・(スカイラー)

No, and I have never used that word.

いや、私はそんな言葉は使っていない。(ウォルター)

I said things were complicated, and then you flew off the handle. 私は色々ややこしい事があると言ったんだ、そうしたら君が勝手にカッとなって。(ウォルター) fly off the handle は「自制心を失う、カッとなる」という意味で 直訳すると「ハンドルから飛んでいく、すっぽ抜ける」。 これは斧の柄から、ゆるんだ刃がすっぽ抜ける、というのがその由来とされ 飛んでいった刃は当然周りに危険を及ぼす可能性がありますね。 そして抜け落ちて飛んだ刃、これを人の感情に置き換えて、 刃にしろ感情にしろ、その制御が出来なければ周囲に迷惑がかかる、 fly off the handle は、そういう危険な感情を表すイディオムというわけです。 このシーンでも、スカイラーはいきなり警察に駆け込もうと言い出して それはウォルターやその周辺の人々にとっては、本気でカンベンしてほしい事ですから そういう意味では正に fly off the handle しているんですね (社会的には正しい事なんですが・・・)。

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