to put it mildly
ブレイキング・バッド シーズン2 第10話より:
to put it mildly
控えめに言って
スカイラーは夫の寛解を祝って、 親しい友人と親族だけのささやかなパーティーを開く。 そのパーティの始まりに、集まってくれたゲストに向けて 彼女がスピーチをするシーンからです。
We really do want to thank you.
本当に皆さんに感謝しています。(スカイラー)
These last few months have been a challenging time, to put it mildly. 私たち家族にとってこの数ヶ月は、控えめに言っても大変でした。(スカイラー)
But I have to say Walt's come through it like a champ.
でもウォルターは辛い時期をチャンピオンのように乗り切ってくれた。(スカイラー)
Honey, I'm so proud of you.
あなたをとても誇りに思うわ。(スカイラー)
challenging は「困難が伴う挑戦」のことで、 普段、一般的にチャレンジと聞くと何か、ラクではないけどやりがいを感じる挑戦、 どちらかというとポジティブなイメージがありますが、 これが challenging と言った場合は「困難だけどもせざるを得ない挑戦」、 やりたくないなあ・・・でもやるしかない、という 追い込まれた感じを意味することが多いと思います。 今回の場合も、ウォルターたちは誰も進んで好まないガンとの闘いを強いられた、 その期間を彼女は challenging time と表現しています。 そして to put it mildly は「控えめに言って」ということで 一家にとっての challenging time は、 本当はそんな表現では足りないほど苦難の道のりだったというわけですね。 このスピーチを受けて、ゲストは皆ウォルターの生還を祝うのですが 当の本人は、実は胸中ではそれほど喜んでもおらず 物語的には彼がガンから生還したことが、更なる悪への引き金となっていきます。