ブレイキング・バッド シーズン5 第5話より:

take it from me
私を信じてくれ


引き続き、夫婦の問題についてハンクに話を聞いてもらっているウォルター。

演技にも熱がこもり、スカイラーから自分は父親失格だと言われたことを
涙ながらにハンクに打ち明けるシーンからです。

Hey, I mean, Sky and you got your issues,
なあ、スカイラーとの間に問題があるんだろうが、(ハンク)

but, uh, I’m not an expert on parenting or anything,
けどその、俺は子育てのエキスパートでも何でもないが、(ハンク)

but from where I’m sitting, I just don’t see it, you know?
俺から見たら、そんな風には思えない、だろ?(ハンク)

I mean, I think you’re great with the kids.
つまりその、あんたはよくやってると思うぜ。(ハンク)

(中略)

Take it from me, buddy, it’s always darkest just before the dawn.
俺を信じろよ、相棒、いつだって夜明け前が一番暗いもんさ。(ハンク)

Yeah.
そうだな。(ウォルター)


parenting 「子育て、親として子の面倒をみる事、親業」。

expert on~ 「~の熟練者、~の専門家、~のエキスパート」。

そして take it from me は「私を信じてくれ」という意味で
直訳すると「私からそれを取れ」。

この“それ”って何かなあと考えてみたら、もう一つ似たような意味のイディオム

take my word for it
私を信じて


というのが浮かびました。

またケンブリッジ辞書によると take it from me の意味は、
accept that what I say is true, because I know or have experienced it.
(私の言ったことを真実と受け取ってくれ、なぜなら私はそのことを知っている、
もしくは体験済みだから。)ということで
となると、 take it from me の it「それ」とは word、
つまり「自分の言ったこと」という解釈で良いようです。

ハンクの経験した“夜明け前”はもしかすると、
両足に大怪我をして車椅子に乗っていた期間かもしれませんね。

リハビリの甲斐あって歩けるようになり、
その後彼のキャリアに大きくプラスになる大金星、夜明けが来ました。

まあそのおかげでウォルターたちは追い詰められ、しかしそれがまた次の話に繋がるという
よく練られたストーリーには本当~に感心します。



ゆるく学ぼう!海外ドラマで英会話