ザ・メンタリスト シーズン2 第5話より:

it occurred to me that~
ふと~ではと思った


郊外の大邸宅で男性の遺体が見つかり、捜査に向かうCBI。

そこは建築者にちなんでベックワース邸と呼ばれ、
地元の人々の間では幽霊屋敷として知られた屋敷で
被害者の男性は、手の中に「B」のイニシャル入りのボタンを握りしめていた。

CBIの捜査に立ち会った地元保安官のフィッシャーは
そのボタンを目にした瞬間、顔色を変える。

そしてジェーンは彼の変化を見逃さず、その理由を問うのだった。

That button made your pupils dilate. Now you’ve gone pale.
あのボタンを見たら君の瞳孔が開いた。 今は青い顔をしてるし。(ジェーン)

What’s up, fisher? What’s troubling you?
どうした、フィッシャー? 何に動揺してる?(ジェーン)

Well, it occurred to me that the button could stand for Beckworth.
その、あのボタンはベックワースのBじゃないかとふと思って。(フィッシャー)

And I got a little chill, that’s all.
それでちょっと寒気が、それだけです。(フィッシャー)


pupils 「瞳孔」、dilate 「(体の一部が)広がる、ふくらむ」。

pupil(ピューピル)には他にも
「(画家、音楽家の)個人指導を受ける弟子」という意味もあるそうで
この単語を聞くと真っ先に思い出すのが
かなり昔、何で見たかは忘れましたが“ピュ~ぴるちゃん”という前衛アーティストで
ピュ~ぴるという名前は、芸術家の弟子、という意味だったのかと納得しました。

あまりにもビジュアルが強烈だったためか、一度見ただけで名前が脳内に深く刻まれ
10年以上たった今でも、pupil で思い出すほどです(笑)。

そして it occurred to me that~ は「ふと~ではと思った」ということで
occur は「起こる、発生する、浮かぶ」ですから
ある事がきっかけで予期しない考えがふと浮かんだ、想像もしていなかった考えがよぎった、
という感じでしょうか。

保安官は幽霊屋敷など信じておらず、この屋敷にまつわる言い伝えも忘れていたけれど
Bと彫られたボタンを見て、まさか・・・と、ふとその事を思い出したというわけですね。

it occurred to me that~ は、海外ドラマでもよく登場しますし
日常会話でも頻繁に聞かれるフレーズです。

ちょっとした雑談でも便利に使えますので、覚えておきたい一言だと思います。



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