ゴシップガール シーズン1 第11話より:
eyes of a hawk
何事も見逃さない目、目が鋭い
このクリスマスにダンはセリーナとプレゼント合戦をしている。
お互いが喜びそうな物を50ドル以内で考えるのがルールであり
ダンはホテル暮らしのセリーナのために、
特大のクリスマスツリーを内緒で届けようとしている。
しかしセリーナの住む高級ホテルはモミの木の持ち込みを禁止しているため、
どうにかコンシェルジェの目を盗んでコッソリ運び込もうと、
ジェニーとその場に居合わせたセリーナの母・リリーと策を相談する。
What now?
で、どうする?(ジェニー)
Now you go in there, you distract Dexter, the humorless concierge,
お前は向こうでデクスターの気を引いてくれ、堅物コンシェルジェのな、(ダン)
while I try and sneak this into an elevator.
その間に俺がエレベーターに運びこむ。(ダン)
(中略)
Would that work?
それでうまく行きますかね?(ダン)
No. Never.
いいえ。無理ね。(リリー)
He has the eyes of a hawk, and he takes his job very seriously.
彼は鋭い目を持っているし、とっても仕事熱心だから。(リリー)
distract 「(人の)注意をそらす、気を散らす」。
sneak into 「潜りこむ、忍び込む」。
そして eyes of a hawk は直訳すると「鷹の目」、
それが転じて「何事も見逃さない目、目が鋭い」という意味になります。
そういえば、テニスの試合でボールがきわどいライン際に落ちた時、
ボールがインかアウトかを判定する機械も“ホークアイ(鷹の目)”と呼ばれています。
それこそ何事も見逃さない目、という事なのでしょうが
鷹の目は人間の約8倍の視細胞があり、人の目ではぼやけてしまうほど遠くでも
ハッキリと見えるのだそうです。
そんな高性能の目を持つ鷹だから、
きっとこんな意味を表すようになったんですね。
余談ですが、以前WOWOWで見た番組によると
テニスのホークアイは公式試合でも設置されていないコートもあって
ランキングがまだ上がらない選手は、
そうしたホークアイ無しのコートから勝ち上がっていくことになります。
当然、時には自分に不利なミスジャッジも経験する事になり、悔しい思いも経ながら
やがてホークアイも整った至れり尽くせりのコートで試合が出来る日を目指して
頑張っているのだそうです。
その番組には日本人のテニス留学生も出ていて、クラスメートとの試合では
今のはインかアウトか?毎回お互いが主張し合って決まるという、
しんどそうなシーンがありましたが、そうした経験を通して
トップに上るために不可欠な気持ちの強さも鍛えられていくそうです。
第二、第三の錦織選手を目指して、海外で若い選手たちが頑張っていると知り
ますますテニス観戦が楽しみになりました。