ゴシップガール シーズン1 第18話より:
a fish out of water
(場違いで)落ち着かない、疎外感を感じる、居心地が悪い
夏が来て、ダンらが通う高校も夏休みに入る。
一度はカップルになったダンとセリーナ、ネイトとヴァネッサだったが
二組とも休みに入る前に破局を迎えてしまう。
自分のことを聞かれたくないダンは
ヴァネッサにネイトとの関係について質問攻めにするが・・・。
What exactly happened with you and man-bangs?
君と前髪くんに結局何があったの?(ダン)
He is prettier than me, but that wasn’t the problem.
私より綺麗な男の子だったわね、でも問題はそこじゃない。(ヴァネッサ)
(中略)
It must’ve been, the… different worlds thing, right?
その・・・世界が違うような気がしたのかな?(ダン)
One of you always feeling like a fish out of water?
自分だけいつも蚊帳の外、みたいなさ?(ダン)
man-bangs 直訳すると「前髪男」、サラサラ前髪のネイトの事なんですね。
must’ve been~ 「(想像するに)~だったに違いない」。
そして a fish out of water は直訳すると「水から出された魚」、
それが転じて「(場違いで)落ち着かない、疎外感を感じる、居心地が悪い」となります。
口をパクパクさせて、いかにも苦しそうな光景が浮かぶ表現ですが
正にそういった息苦しい感じ、周囲と自分が合っていない感覚を表す表現だと思います。
ネイトはアーチボルト家という良家の跡取り、
ヴァネッサは大学にも行かず、苦しい家計をやりくりしながら映像作家を目指す女の子、
という事で、お互いの背景の違いがはっきりしている関係でした。
玉の輿とか逆玉というのは羨望の眼差しで見られる事もありますが
その内情は結構大変なようです。
知り合いでいわゆる逆玉に乗って、
資産家の婿養子として奥さんの実家に入った人がいますが
色々と苦労もあるようです。
夫婦仲はいつでもなるべく良くなきゃいけないし(我慢も多い)
良い家、良い車、良い衣服、子供たちの名門校の学費・・・
そういった物は奥さんのご実家の援助によるものなので
はっきりいって肩身もちょっと狭い。
また財産は直系の子孫(この場合、奥さんと子供たち)に受け継がれるものであって
婿養子には関係ないそうで、
自分は自由にお金が使えるわけでもないと話していました。
とはいえ彼自身の収入ではとても享受できない生活をしているのも事実で
何かを得て何かをあきらめる、そのバランスに心の折り合いがついてからは
上手く適応しているようです。
なんだかんだ言ってもこのご時勢、
経済的な心配のない暮らしは幸せの一つだと思います。
まあヴァネッサはネイトとの結婚まで考えていたわけではないでしょうが
自分の道をまっすぐ見据えている彼女らしい選択だなと思います。