ブレイキング・バッド シーズン3 第11話より:

break bread
共に食事をする


いつもどおり、ガスのラボで仕事を終えたある日、
ウォルターはガスの自宅での夕食に招待される。

何事かといぶかりながらも招待を受けたウォルターを
ガスはリラックスした様子で迎えるのだった。

Walter, you’re right on time.
ウォルター、時間通りだね。(ガス)

Please, come in.
どうぞ入って。(ガス)

I hope you like paila marina.
パイラマリーナが口に合うと良いんだが。(ガス)

It’s a fancy name for fish stew.
魚のシチューの洒落た呼び名だよ。(ガス)

(中略)

Why did you invite me here?
なぜ私が君の家によばれたんだ?(ウォルター)

We’re working together, why not break bread together?
一緒に働く者同士、食事をしたって構わないだろう?(ガス)


fancy は「ステキ、可愛い、好ましい、お洒落、高級」などを意味する言葉で
イギリスでは本当に頻繁に使われる単語です。

異性の好みからファッション、食べ物の味や車の趣味など
ありとあらゆる場面で聞きますし fancy you と言えば「ファンシーなあなた」ではなく
「あなたが好き」という意味になります。

一言で fancy の意味を定義するのは難しいですが
基本的には良いとか、好きといった、その対象を褒める意味と考えてよいと思います。

今回は魚のシチューのお洒落な名前、といった意味になっています。

そして break bread は「共に食事をする」ということで
これはキリスト教の聖体拝領という、教会から与えられるパンを食べることで
神と繋がるという儀式に基づいた表現のようで
色々な映画などで目にする、教会でひざまずく人々に、
司祭がパンをちぎって口に入れるというシーン、あれですね。

break bread も、同じパンを分け合って食べることで絆を深めるとか
そういった意味があるのだと思いますが
そうすると日本語の“同じ釜の飯を食う”とよく似た表現と言えそうですね。



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