ゴシップガール シーズン2 第20話より:
if only~
~であったなら、~だったら良いのに
ルーファスは内心あてにしていた、
ダンの大学の学費援助が受けられないという通知を受け取り、
息子の学費の捻出方法を考え続けている。
自身が経営しているアートギャラリーの売り上げも最近いまいちで
高額なイェールの学費をまかなえるのか不安を感じているのだ。
アンティーク家具を物色に行ったはずが、
気分にまかせて高価な靴をたくさん買い込むリリーを見て
アートもそんな風に売れてくれれば・・・と、ため息をつくのだった。
How did antique shopping turn into shoe shopping?
アンティークを買いに行ったはずが、靴を買うとはどういうわけだい?(ルーファス)
Well, my darling, all shopping eventually leads to shoe shopping.
それはね、あなた、ショッピングって結局最後は靴に行き着くものなのよ。(リリー)
If only people felt that way about art.
アートもそういう対象だったらいいのに。(ルーファス)
You’re thinking about Dan’s tuition.
ダンの学費が心配なのね。(リリー)
Mid-range collectors just aren’t buying right now.
今は中間層の顧客に売れなくてさ。(ルーファス)
eventually 「最終的には、結局は、いずれは」。
lead to~ 「~につながる、~に至る」。
そして if only~ は「~であったなら、~だったら良いのに」。
今回のルーファスのように「あ~あ、アートもそうだった良いのに・・・」と
実際はそうでないけども、仮定の話として望みを語るような場合に使われます。
tuition 「授業料、学費、教育、教授」。
mid-range 「中間、中央」、Mid-range collectors(中間層の収集家)。
ルーファスのギャラリーは富裕層向けではなく
お金のない若い層や中間層の人たちにも親しんでもらえる価格帯のアートを扱っており
現在はその層の人たちに余裕がない、ということのようです。
アメリカ(だけでは無いでしょうが・・・)は上位数パーセントの富裕層が
全体の富の9割を保持していると言われて久しく、
そういう世の中では中間層が一番打撃を食らうのかもしれません。
このドラマはもう何年も前の作品ですが、
売れるのはすごく高級で高い品か、すごく安い品、その中間の物が売れないというのは
日本も似たような状況が続いていますよね。