ゴシップガール シーズン2 第20話より:
reluctant to~
~するのをためらう、~するのに乗り気でない
問題児・カーターとの一時的な火遊びを経て、
落ち着きを取り戻したブレアの心はチャックではなく
かつての婚約相手だったネイトへと向かいつつある。
ネイトにはヴァネッサが居るが、
アーチボルト一族の伝統に添って生きようとしている彼と
自分の将来は自分で選ぶべきというヴァネッサは意見の相違でモメている最中。
ネイトは結局同じような階層のブレアといる方が、
衝突もなくスムーズに付き合えると思い始める。
チャックはそれは愛ではなく慣れ合いであり、ふさわしい相手は自分だとブレアに迫るが
彼女の気持ちはもう自分からは離れてしまったことを悟らされる。
So please forgive me, if now that we’re over, I’m exhausted.
お願いだからもう勘弁して、私たちはもう終わり、疲れたの。(ブレア)
So what, you’re with Nate because it’s easy?
つまり楽だからネイトと付き合うってわけか?(チャック)
I’m not with Nate. But if I was, what’s wrong with easy?
付き合ってない。 でももしそうだとしても何が悪いの?(ブレア)
Maybe it’s easy because it’s right.
楽なのは運命の相手だからかも。(ブレア)
Oh, really? Is that why Nate is so reluctant to break things off with Vanessa?
なるほど。 ネイトがヴァネッサと別れ難いのもそれが理由かもな?(チャック)
exhausted 「疲弊した、消耗した、へとへとになった」。
what’s wrong with~ ?(~の何がいけないの?、~でどこが悪いの?)。
right「正しい、正当な」ということで、これに Mr / Ms がつくと
「運命の人、理想の人」という意味になります。
どちらかと女性が言うパターンの方が多いのか、
Mr. Right は映画や歌のタイトルでも見かけます。
元々ブレアはネイトに長いこと想いを寄せていましたので
頭で考える理想のタイプはネイトなんでしょうね。
しかし実際にブレアに合っているのは恐らくチャックで、
彼はそれをすでに分かっている。
ブレアもどこかで分かっているけども、認めたくないという感じでしょうか、
チャックはツンデレ過ぎてしんどいですからね・・・(笑)。
そして reluctant to~ は「~するのをためらう、~するのに乗り気でない」、
こういう事、日常でも結構あると思います。
「ためらう、躊躇する」というと、hesitant もありますが
reluctant は「嫌々、しぶしぶ」という思いから躊躇するのに対し
hesitant は「自信がない、確信がない」ために躊躇する、
というニュアンスの違いがあります。
行動は同じ「ためらう、躊躇する」であっても
reluctant の場合は「嫌、したくない」という気持ちからですが
hesitant は「やってみたい、興味はある」気持ちが潜んでいる場合があります。
ですからチャックは、ネイトは本心ではヴァネッサと別れたがっていない、
つまりネイトはお前に本気じゃない、お前に本気なのは俺なんだ、
という事を reluctant で言外に滲ませていると思います。