ゴシップガール シーズン2 第4話より:

put on the back burner
後回しにする


セリーナとダンは復縁から一転、
お互いの価値観の違いが浮き彫りとなる出来事をきっかけに
再び別れることとなってしまう。

夏休みが明け、新学期が始まるこの日、
セリーナと会うのが憂鬱そうな息子・ダンにルーファスがアドバイスをする。

You’ve got nothing to worry about.
何も心配はいらない。(ルーファス)

Of course, I don’t know what the post breakup protocol is these days.
まあ俺は最近の「破局の慣習」には疎いけども。(ルーファス)

(中略)

You know, be honest with where you’re both at.
ともかく、お互いに誠実でいる事だ。(ルーファス)

Just do that, okay?
ただそれでいい、分かったか?(ルーファス)

And the deflection through sarcasm thing you might want to,
あと皮肉の一つも言ってやり過ごしたくなるだろうが、(ルーファス)

put on the back burner for a while.
それもしばらく止めておけ。(ルーファス)


protocol 「儀礼、慣習、協定、手続き」。

breakup protocol は「破局の慣習」、別れた相手との接し方の事を指し
通信機器やSNSの発展により、ルーファスの時代とは変わっているだろうけど・・・
という話です。

しかし普遍的で間違いがないのは、be honest(誠実である事)というのが
元バンドマン(そりゃあモテた事でしょう)からのアドバイスでした。

deflection 「ゆがみ、偏り、反れ」。

sarcasm 「皮肉、嫌み」。

the deflection through sarcasm thing(皮肉を通して[気まずさ・攻撃を]かわす事)。

deflection には「(自分に向かってくる何かの)方向をそらす」という意味もあり
これはダンがよくやる皮肉や冗談で誤魔化して、ある事から注意を反らそうとする、
そういう彼のクセの事を指していると思われます。

そして put on the back burner は「後回しにする」、
直訳すると「後ろのバーナー(コンロ)に置いとけ」といった意味になります。

IHヒーターやガスコンロには複数のコンロが付いていますが、
おそらく多くの家庭で調理の主力は前のコンロであり、
後ろのコンロは予備、バックアップという位置づけではないでしょうか。

そういったイメージから back burner「後ろのコンロ」=「主要事項ではない、後回し」
という意味に使われているようです。

気まずさをカバーしようとして、かえって余計な事を言いかねないから
そういう事は後回しだぞ、というわけですね。



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