ゴシップガール シーズン1 第3話より:
fall back on
頼みの綱、よりどころにする
ダンの学年は大学進学に向けた活動が活発になってくる時期に入り
近々アイビーリーグ進学を目指す在校生のためのイベントが開かれる。
名門ダートマス大学を目指すダンは、イベントに来る大学関係者に好印象を与え
進学に役立てたいと意欲満々だが、同じダートマスを目指す学生たちのほとんどは
親が同校OBであるとか、多額の寄付金の用意があるなど
自分の実力以外のバックアップが強力である。
父・ルーファスがバンドマンであるダンにはそうした後ろ盾は期待出来ないが、
それでも能力で抜きんでて見せると意気込みを語るのだった。
I have a trust fund to fall back on, dad.
僕にも頼れる財産はあるよ、父さん。(ダン)
You know, all I have is what’s up here.
それはつまり、僕の頭脳さ。(自分の頭を指さすダン)
Well, that is the most important thing.
うん、それが何より第一だ。(ルーファス)
College is about academic excellence, not your stock portfolio.
大学は頭脳が問われる場所だ、財産じゃない。(ルーファス)
Besides, you’re gonna do great in your interview.
それにお前なら面接は上手くやれる。(ルーファス)
You take after your dad that way.
父さんに似てるんだから。(ルーファス)
Spotlight doesn’t phase us.
本番に強いのさ。(ルーファス)
fall back on は「頼みの綱、よりどころにする」、
fall back「後退する、たじろぐ」、つまりそうしたピンチに頼れる事、というわけで
それがダンにとっての trust fund「信託資産」だと言っています。
trust fund は、指定された年齢に達したら受け取れる資産というような物で
裕福な家の子女ならば、大学進学、もしくは成人すると受け取れる資産がある、
という感じでしょうか。
ダンのように普通の家の子にはあまり縁が無いものなんだと思います。
stock portfolio「持ち株内訳・一覧」=「財産」という解釈です。
take after 「~に似る」。
phase 「動揺する、気が散る」。
ここではルーファスは doesn’t phase「(スポットライトでは)動揺しない」、
つまり「本番に強い」と言っています。
バンドマン・ルーファスにとってステージでスポットライトを浴びるのは日常であり
本番で実力を発揮するのが仕事(ちゃんとメジャーで売れていたらしいし)、
そんな自分の息子なんだから大丈夫、というわけですね。