through and through
「MR. ROBOT/ミスター・ロボット」シーズン2 第3話より:
through and through
まったく、根っからの、徹頭徹尾
Eコープで同僚からは陰口を叩かれながらも、 アンジェラは社長のフィリップには目をかけられていると感じている。 その理由は自分が有能だからだと、無邪気に信じていた彼女だったが ある夜、フィリップの会食の席に呼ばれ、会社仲間の男性2人を紹介される。 そして食事が終わり、男性2人が帰ったあと、フィリップから彼らもコルビーと同じく アンジェラの母を死なせた廃棄物汚染に関わっていたことを聞かされる。 そしてフォリップはアンジェラに、ある行動を起こさせようと仕向けるのだった。
So did you enjoy the semifreddo? Was it all I promised?
それで、セミフレッドは美味しかったか? 私が言ったように?(フィリップ)
Yes. Absolutely. It was delicious.
はい。もちろん。美味しかったです。(アンジェラ)
Good. And good company.
良かった。それに良い連中だったろう。(フィリップ)
Jim's been with us for 27 years.
ジムはうちに勤めて27年。(フィリップ)
He's a Harvard guy lives upstate.
ハーバードを出て北部に住んでいる。(フィリップ)
Three kids two in college, one in high school.
子供は3人、大学生が2人と高校生だ。(フィリップ)
Company man through and through. 根っからの会社人間だよ。(フィリップ) (中略)
They were both in the room with Colby,
彼らはコルビーと同じ部屋に居たんだ、(フィリップ)
when they made that grave error covering up the leak in your hometown.
あの大きな間違い、君の故郷での廃棄物汚染の隠ぺいを決めた時にね。(フィリップ)
absolutely 「全く持って、完全に」。 そして through and through は「まったく、根っからの、徹頭徹尾」。 直訳すると「通り抜けて、また通り抜ける」といった感じでしょうか。 何がどこに通り抜けるかといえば、ある人の持つ資質、 ここではジムという人の会社への忠誠心、それが彼の内部を「通り抜けて、また通り抜ける」 つまり、芯からその資質で内部が満たされている、どこをとってもその資質で溢れている というようなイメージです。 grave error 「途方もない間違い、大きな誤り」。 cover up 「覆いをかけて隠す、隠ぺいする、包み隠す」、 悪事を cover「表面を覆って」隠す。 また化粧品の分野でも シミや入れ墨などを目立たなくする効果を指して cover up foundation(カバーアップファンデーション)という商品があったりします。 共通のイメージとしては「人目に触れないように隠す」といった感じでしょうか。 一見良い人そうに見えた2人も、母の死に関係していたことを知り アンジェラはパニックに陥ります。 ※「MR. ROBOT/ミスター・ロボット」は Amazonプライムで視聴出来ます(2016年11月現在)。