be that as it may

「MR. ROBOT/ミスター・ロボット」シーズン2 第4話より:

be that as it may

それはともかく、例えそうだとしても

Eコープの社長・フィリップはアンジェラを動かして、 何かを計画している様子だが、まだその全貌は見えていない。 それはとてつもなく大きな計画であり なぜか中国の最強ハッカー軍団、ダークアーミーの長である ホワイトローズと手を組んで行うようである。 だがホワイトローズはフィリップがアンジェラを使って事を成そうとする事に いま一つ納得がいっておらず、電話でそのことを彼に尋ねる。

I fail to see the logic.

分かりませんね。(ホワイトローズ)

Why put all your faith in her when we have other options?

なぜ他の選択肢を捨てて、彼女に賭けるんです?(ホワイトローズ)

Yes, yes. We could blow up the whole Western Hemisphere, but you know me.

ああ、そうだな。何なら西半球を吹っ飛ばす手もある。だが君も知ってるだろう。(フィリップ)

I'm old-fashioned. I always opt for the simpler path.

私は古いタイプなんだ。簡潔な方法が好きでね。(フィリップ)

Occam's razor and all that.

「オッカムの剃刀」だよ。(フィリップ)

Be that as it may, it is a slower path, それはともかくとして、時間がかかる方法なら、(ホワイトローズ)

and time is of the essence, Phillip.

問題になりますよ、フィリップ。(ホワイトローズ)

logic 「論理、道理、理屈、もっともな考え方」。 I fail to see the logic(理屈を解するのに失敗した)=「話の筋が見えない、訳が分からない」。 put faith in~「~を信じる、~に信頼を置く」。 Western Hemisphere「西半球」。 opt for~「~を選択する」。 Occam's razor「オッカムの剃刀」。 “オッカムの剃刀”、何だか耳慣れない言葉が出て来ましたが、 調べてみると「物事は、無駄をそぎ落として考えよう」という指針を表す言葉だそうです。 このシーンでは、単純に考えるのが私の主義なのだ、という感じでしょうか。 そして be that as it may は「それはともかく、例えそうだとしても」、 直訳はしづらいですが「それ(it)はそのように、なるがままに置いておく」みたいな感じかと思います。 ここでは「あなたの主義[オッカムの剃刀]は置いておくとして・・・」という事で 一旦その話は脇に置いておく=「それはともかく」となります。 of the essence 「最重要な、不可欠の」。 time is of the essence(時間こそが最重要)。 またミッツさん(ホワイトローズ)出て来ました! ぬめっとした存在感がいいです。 彼は英語を話すときは男声なのに、中国語で男性の愛人と話す時は女声のようです。 ドラマの中で裏で動いている事柄が色々多そうなんですが、 若干展開がスローで、中だるみを感じるようになってきました(笑)。 エリオットにもそろそろ次の動きを見せて欲しいものです。 ※「MR. ROBOT/ミスター・ロボット」は Amazonプライムで視聴出来ます(2016年11月現在)。

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