broken record
「MR. ROBOT/ミスター・ロボット」シーズン2 第8話より:
broken record
(壊れたレコードのごとく)何度も同じ事を言う
fソサエティは事件の直後から、 Eコープの顧問弁護士・スーザンの家をハッキングしてアジトにしていたが ある日彼女が突然別邸から戻って来てしまう。 はからずも全員を目撃してしまった彼女を、ひとまず地下に監禁したのち 今後の処遇を巡って意見が分かれる。 モーブリーはFBIの捜査の手が自分たちに近づいている事を危惧し これ以上の罪は重ねずこのままスーザンを解放すべきだと主張。 そして万が一の可能性に賭けて自分たちも逃げようと提案するのだが・・・。
I say we take our chances out there.
捕まらない可能性に賭けるしかない。(モーブリー)
Let her go. Take off. Go our separate ways. 彼女を解放しよう。 で逃げよう。 バラバラに逃げるんだ。(モーブリー) (中略)
They have a secret surveillance program on us.
FBIは密かに俺たちを監視してるんだぞ。(モーブリー)
Jesus, you're a broken record. おい、何度も繰り返すなって。(ダーリーンの彼氏) (中略)
Now, first it'll be blackouts.
まずこれから停電になる。(モーブリー)
Then it'll be the National Guard, either we go now or…
そうしたら州兵が出て来るはず、いすれにしろ・・・(モーブリー)
Jesus! Keep it together!
ちょっと! 落ち着きなよ!(ダーリーン)
take one's chance 「一か八か賭けてみる、出たとこ勝負でやってみる」。 そして broken record は直訳すると「壊れたレコード」、 つまり「(壊れたレコードのごとく)何度も同じ事を言う」という意味になります。 しかし、もしかしたら今どきの若い人は、 もはや壊れたレコードの状態を知る機会も無いかもしれず 「壊れたCD(も古いかな?)」の方がピンと来ますでしょうか。 要は盤面の傷のせいで、音を再生する針やデータを読み取るレーザーが 同じところを行っては返す、そのおかげで同じ箇所が何度もリピートされるという事です。 今のようにデジタル音源がメインとなって以来、 あまり出くわす機会が無くなった現象かもしれませんね。 National Guard(of the United States)「合衆国州兵」。 字の通り、各州に属する兵隊、普段は一般市民として生活しながら 定期的な軍事訓練を受け、有事には要請に応じて出動する兵隊です。 州兵はどこかから遠征して来る兵隊ではなく、各州にもれなく居て FBIが一声かければ、すぐに飛んで来る兵隊、 何なら今すぐにでも来る可能性がある・・・とモーブリーは怯えています。 keep it together「(感情を)抑えろ、我慢しろ」。 モーブリーのようなパニック状態、慌てふためいて冷静さを失った姿を “感情がバラバラに散っている状態”と見立てて 「(それを)一緒にしておけ、バラバラに散らすな」 =「(感情を)抑えろ、我慢しろ」またここでは「落ち着け、パニくるな」となります。 モーブリーはトレントンが好きだったんだね・・・。 この状況で、彼がどうにか逃がしてあげたい、と強く思ったのは彼女だったようです。 ※「MR. ROBOT/ミスター・ロボット」は Amazonプライムで視聴出来ます(2016年11月現在)。