ザ・メンタリスト シーズン5 第4話より:

knock some sense into~
~に分別を教え込む、~に真っ当な考えを叩き込む


郊外で銃撃戦があったとの通報を受け、
リグズビーが現場に駆け付けると、そこで胸を撃たれて重傷の父親を見つける。

彼の父親は前科者でギャングとの関わりもあることから
リグズビーは長い事接触を断っていたのだが
以来父の周辺でギャング絡みの殺人が勃発しはじめる。

リズボンはリグズビーの心情を鑑みて、今回の捜査から彼を外すことを決め
その代わり、自分たちが必ず犯人を見つけ出すと彼に約束する。

そしてリグズビーの代わりにヴァンペルトが
ギャングの若者たちが集うボクシングジムに聞き込み捜査に出向く。

ジムはギャングの若者たちに更生のチャンスを与える場として
元ギャングのフレッチャーが始めたもので「中立地帯」と呼ばれている。

How come this place is neutral ground?
なぜこの場所が中立地帯に?(ヴァンペルト)

Well, I started this place about two years ago with one rule, no gangs.
俺がこのジムを始める時、決まりを設けたのさ、ギャングお断りってな。(フレッチャー)

I was in gang life as a kid.
俺自身は子供の頃からギャングだったが。(フレッチャー)

I had to get shot and go to prison to knock some sense into me,
銃撃戦で服役するはめになり、ムショで目が覚めた、(フレッチャー)

but, uh, I don’t know, I figure this is a better way.
よく分かんねえが、今の暮らしの方が良いな。(フレッチャー)


how come「なぜ、どうして」、
これは how did it come about that(どうしてそんな事になったのか)の省略形です。

why とほぼ同じ意味ですが、how come の時は、その後に続く文章は普通の文章、
逆に why を使う時は、その後は疑問文になるという違いがあります。

今回のセリフで言えば

・How come this place is…?(how come の場合)
・Why is this place…?(why の場合)

という事になります。

neutral ground「中立地帯、休戦地域」。

そして knock some sense into~ は「~に分別を教え込む、~に真っ当な考えを叩き込む」。

knock「叩く、強く打つ」some sense「世の常識、分別」into~「~の中に」
ということで「その人にバチーンと分別を叩き込む、常識を無理やり教え込む」となります。

フレッチャーのセリフは、刑務所で分別を叩き込まれた
=「目が覚めた(更生出来た)」という解釈です。

この時、ヴァンペルト役の女優さんは妊娠中だったようで
前シーズンより身体が二回りくらい大きくなっています。

日本だったら女優さんのお腹が目立ってきたら降板かな、と思いますが、
そのまま撮影を続行するあたり、アメリカならではという感じがします。

知り合いが外国人の妊婦さんの多い病院で出産した時に
日本人の自分はお産の後、何日かベッドから動けなかったのに
外国人の妊婦さんは、お産から数時間でスタスタ歩いていてビックリしたそうです。

きっと骨格や筋肉からして、自分たちより随分強いんだろうな~とシミジミ感じる話です。


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