ザ・メンタリスト シーズン5 第10話より:
have an ax(axe) to grind
下心がある、思惑がある
ボルダリングジムで宙づりで亡くなっている男性が見つかる。
被害者は植物学者のジェレミーという男性で
医療用大麻の栽培を生業としていたことが分かる。
リズボンはジェレミーの大学時代の恩師・バーンズ教授に
彼の背後関係を訪ねるが、会社のボスともめていた以外、
思い当たるふしはないと言う。
Genetic research around marijuana,
大麻の遺伝子研究は、(バーンズ)
is simply the most exciting place to be for a young botanist.
若い植物学者にはとても魅力的なの。(バーンズ)
It was a good use of his skills.
能力の発揮しがいがある。(バーンズ)
(中略)
Jeremy could be Secretive. We’re plant people.
ジェレミーは秘密主義だった。植物学者は大体そう。(バーンズ)
Did he have any enemies? Anyone with an ax to grind?
敵はいませんでしたか? 彼に恨みを持っていそうな人は?(リズボン)
No. He was kind and generous to a fault.
いいえ。 彼は優しくて寛大だった。
marijuana「マリファナ、大麻」。
昨年はアメリカのいくつかの州で、大麻が合法化されました。
「メンタリスト」の舞台であるカリフォルニア州もその一つで
合法化を受けて、目下大麻栽培のスペシャリストを養成中だそうですが
彼らを育てる大麻栽培の名人は、実は日本人のおじさんだとか。
またウーピー・ゴールドバーグが、いち早く大麻を配合した
ヒーリングケア(関節用の痛み止めクリーム等)ブランドを立ち上げ
非常に上手く行っているそうです。
カリフォルニアでは、すでに娯楽・お土産用として
大麻入りチョコレートやキャンディー等も売られているそうですが
うっかり日本に持ち帰ったらマズい品々ですから
それがただのお菓子かどうか、marijuana の表記がないかどうか?
今後はラベルをしっかり読まないとキケンです。
botanist「植物学者」。
secretive「秘密主義の、隠したがる」。
そして have an ax(axe) to grind は「下心がある、思惑がある」。
直訳すると「研ぐべき斧がある」、
「斧」はアメリカでは ax、イギリスでは axe と表記されることが多いです。
由来は一説によると、斧を研ぐのが面倒な男に、ある少年がうまくのせられ
彼の代わりに苦労して斧を研がされた、という話から来ているそうで
この少年とは、後にアメリカの100ドル紙幣の顔になった
ベンジャミン・フランクリンだと言われています。
つまり「研ぐべき斧を持っている」人は、ベンジャミン少年を利用した男のように
自分の思惑で他人を動かそうとする人 =「下心がある、思惑がある」というわけです。
またこのシーンでは have ではなく with an ax to grind、
with と共に an ax to grind を用いた場合は「(その人に)恨みを抱く」という意味になります。
generous「気前がよい、太っ腹の、寛大な」。
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