モーツァルト・イン・ザ・ジャングル シーズン3 第7話より:

keep things humming
(物事が)スムーズに進む、あるべき形に収まっている


ロドリゴの強硬手段によって、ついにNY交響楽団は合意に達した。

気持ちも新たにスタートした楽団の公演場所として
ロドリゴは郊外の刑務所を選ぶ。

そしてこの様子の一部始終を音楽ジャーナリスト・ブラッドフォードが撮影し
映画として仕上げることとなった。

刑務所での演奏会は大盛況に終わり
皆が充実感を胸に帰路につくバスの中で、
ロドリゴとグロリアが現在の心境をカメラに向かって話す。

When we share these very intense experiences,
この強烈な体験を皆で分かち合えた、(ロドリゴ)

and I think what’s interesting is that the family aspect came together,
それに不思議だけど、家族としての絆が深まった気がする、(ロドリゴ)

by the fact that all of our different experiences were being played at that time.
皆が様々な経験を持ち寄ったことでね。(ロドリゴ)

We had no time to prepare, we rehearsed very little.
準備の時間も無かったし、リハーサルもほとんどしてない。(ロドリゴ)

So when we got our experiences of not being with each other, so in that sense,
だからその意味では長い間離ればなれだった家族が(ロドリゴ)

it’s like a family reunion.
ついに再会したような瞬間だったね。(ロドリゴ)

I feel at peace again.
これで安心したわ。(グロリア)

That we’re finally have things humming the way it should be again,
私たちがやっと、あるべき姿に戻れたから、(グロリア)

and we’re whole, and we have a future.
これでこそ私たちだし、明るい未来がある。(グロリア)


intense「強烈な、激しい、非常に強い」。

aspect「(物事の)面、様相、見地、向き、角度、一部分」。

the family aspect came together(家族を成す部分が集まった)、
家族を一つの物として見立て、それを完成させる部分(パーツ)が集まった・揃った
=「家族としての絆が深まった」。

in that sense~「~という意味で、その意味で」。

family reunion「家族親戚の集まり・親睦会」。

そして keep(ここでは have) things humming は
「(物事が)スムーズに進む、あるべき方向に進む」。

humming「鼻歌、(ハチなどが)ぶんぶん言う様子、活気がある、景気の良い」、
keep「保持する、継続する」ということで
「物事がスムーズに進む、調子良く進行する」となります。

グロリアが keep ではなく have と言っているのは finally「ついに」とあるように
これまでは humming 状態ではなかった(keep 出来ていなかった)、
それがやっと humming 状態を獲得した、という思いから
have になったのかなと思いました。

we’re whole(私たちは完全)=「皆で一つである、全員そろって完全である」。

whole は「全体の、全ての、完全な、丸ごとの」。

デコレーションケーキ丸ごと一個のことを“ホールケーキ”と言うように
この楽団も苺、ロウソク、スポンジ、クリーム、飾りの砂糖細工等々のように
様々な個性の団員みんなが集まってこそ、完全な楽団となる、という感じでしょうか。


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