モーツァルト・イン・ザ・ジャングル シーズン1 第2話より:

cut the red tape
(お役所仕事的な)慣習を破る、形式主義を改める


早くもNY交響楽団に新しく招かれたマエストロ・ロドリゴの改革が始まる。

彼はオーディションにやってきた若く才能ある女性オーボエ奏者・ヘイリーを
現在のベテラン団員と交代させることにし、楽団の代表・グロリアに報告。

だがグロリアは、楽団員組合の取り決めにより、
勝手にこちらから団員をクビには出来ないと、ロドリゴの決定に難色を示す。

A new member?
新しい団員?(グロリア)

Yes.
そうだ。(ロドリゴ)

Why? Did one of our old oboists pass away?
なぜ? 年寄りのオーボエ奏者でも死んだの?(グロリア)

I wish.
だと良いんだけど。(ロドリゴ)

Yeah, well, the thing is our entire woodwind section has been with the orchestra for over two years,
あのね、うちの木管楽器部は全員2年以上在籍していて、(グロリア)

and as I’m sure you know, maestro…
マエストロもご存知でしょうけど・・・(グロリア)

A member who’s been therefor more than two years cannot be fired unless the union approves it.
2年以上いる者を解雇するには、組合の承認がいるってやつね。(ロドリゴ)

I mean, it’s a ridiculous constrict.
そんなのはバカげた制約だ。(ロドリゴ)

Let’s just cut the red tape!
撤廃しろ!(ロドリゴ)


pass away「亡くなる、(苦痛等が)消滅する」。

the thing is~「肝心な事は~、問題は~、私が言いたいのは~」。

woodwind「(オーケストラ、楽団等の)木管楽器」。

これと対で覚えたいのは

・brasswind「金管楽器」
・wind instrument「管楽器、吹奏楽器」
・wind instruments「(オーケストラ等の)管楽器部」

息を吹き込んで音を奏でる管楽器は「風の楽器」、
略してブラバンと呼ばれるブラスバンドは、金管楽器の楽団、というわけですね。

approve「良いと認める、賛成する、承認する」。

constrict「締め付ける、抑制する、制限する」。

そして cut the red tape は「(お役所仕事的な)慣習を破る、形式主義を改める」。

red tape「(非効率な)お役所仕事、官僚的手続き、形式主義」を cut する、
=「(お役所仕事的な)慣習を破る、形式主義を改める」。

ロドリゴの興味は、ひたすら良い音楽を奏でる事。

そのためには(自分の期待に応えられない)ヘッポコな楽団員は入れ替える、
彼にはごく当たり前の事ながら、契約社会のアメリカではそう簡単に事は運びません。


※「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」は Amazonプライムで視聴出来ます。


怪物的サービス、Amazonプライムをフル活用した英会話学習法 >>



ゆるく学ぼう!海外ドラマで英会話