モーツァルト・イン・ザ・ジャングル シーズン3 第9話より:
whip up
急いで準備する、(料理を)手早く作る、(人を)刺激する、かきたてる
ロドリゴが勝手に打ち出した楽団青年部立ち上げの案を巡って
二人は激しく衝突している。
ロドリゴはこの計画の素晴らしい理念を語るが、
どんな計画にも相応の資金が必要であり、この財政難の折に夢ばかり語る彼に
グロリアは更に爆発する。
Okay, I’m talking about children, I’m talking about the future, Gloria.
いいかい、僕は子供たち、彼らの将来の話をしてるんだ、グロリア。(ロドリゴ)
It’s a fantastic idea!
素晴らしい事だよ!(ロドリゴ)
Yeah. It’s a beautiful idea.
そうね。確かに素晴らしいわ。(グロリア)
And it would ensure an audience for the future!
それに将来的にファンを増やすことにも繋がるでしょうね!(グロリア)
But you can’t just whip up a citywide not-for-profit out of thin air!
でも非営利の活動にも資金は必要なのよ!(グロリア)
ensure「保証する、確保する、請け負う」。
it would ensure an audience for the future(それは将来の聴衆を確保することになるだろう)
=「将来的にファンを増やすことにも繋がる」。
「お客を確保(獲得)する」は ensure で表現出来るんですね。
・How to ensure customer satisfaction「顧客満足を確保するには」
・How to ensure customer loyalty「忠実な客(リピート客)を増やすには」
などなど、ensure はお客相手の仕事では、よく使われる単語のようです。
そして whip up は「急いで準備する、(料理を)手早く作る、(人を)刺激する、かきたてる」。
whip は「(馬などを)ムチ打つ、(馬、車などを)飛ばす」、
馬をムチで叩くように急がせる、急き立てる、という事で
whip up は「パパッと用意する、急ごしらえで準備する」といった意味になります。
また whip はホイップクリーム(whipped cream)のホイップ、
日本では「クリームを泡立てる」と言いますが
英語だと whip(打つ)、whisk(はたく)、beat(叩く)を用いて
「クリームをビタビタ打つ」って感じなんですね。
なので泡だて器は whipper、whisker、beater と呼ばれます。
you can’t just whip up a citywide not-for-profit out of thin air
(市全域規模の非営利活動は、どこからともなくパッと用意出来るものではない)
=「非営利の活動にも資金は必要である」。
not-for-profit(お金を生まない・利益のためでない)活動をするにも
オカネはかかるのよ!とグロリア姐さん。
citywide「市全域の」。
out of thin air「どこからともなく」。
グロリアの立場で見てしまうと、そろそろロドリゴがウザいです(笑)。
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