ザ・メンタリスト シーズン6 第6話より:
by any chance
もしかして、ひょっとして
ジェーンがついにレッドジョンとの直接対決に挑む時が来た。
彼はレッドジョンを見分ける決定的な特徴の情報を掴み
それを元に特定しようとしていたが、そのためには7人を一堂に集めねばならない。
だが厄介なことに7人のうちの一人でカルト教団の教祖・スタイルズは
別件でFBIにも追われており、エクアドル領事館に身を潜めている。
スタイルズをどうにかジェーンの指定した場所に引っ張り出すために
彼のお気に入りのヴァンペルトが交渉役として派遣されるが
一向にジェーンの申し出を了承する気配がない。
Have you ever been to Ecuador, by any chance?
エクアドルに行ったことはあるかね、ひょっとして?(スタイルズ)
(中略)
There was a young man there.
昔そこに一人の青年が居てね。(スタイルズ)
He was underprivileged, ferociously ambitious.
彼は恵まれない境遇にあったが、とても野心があった。(スタイルズ)
I saw something in him, so I decided to try and help him.
私は彼には見どころがあると感じて、助けてやることにしたんだよ。(スタイルズ)
You know, I paid for his school fees, that sort of thing.
学費を払ったりとか、そんな事をね。(スタイルズ)
(中略)
All these years later, that same man is now minister of state.
それから何年もたって、いまや彼はエクアドルの国務大臣だ。(スタイルズ)
I’m happy for him.
よかったわね。(ヴァンペルト)
Anyway, he invited me to stay in this palatial consulate.
ともかく彼がこの立派な領事館に私を住まわせてくれてるのさ。(スタイルズ)
This morsel of foreign soil.
アメリカ国内のこの異国にね。(スタイルズ)
Foreign soil which as you know, is outside the jurisdiction of you,
ご存知のようにこの異国は管轄外だ、君や、(スタイルズ)
the F.B.I. and all U.S. law enforcement.
FBIや、アメリカの法なんかのね。(スタイルズ)
So, you see, Gracie, your idle threats are just that.
だから君の脅しも効かないというわけさ。(スタイルズ)
by any chance は「もしかして、ひょっとして」。
このシーンのように何かを人に尋ねる時、by any chance を付け加えると
ただ「エクアドルに行ったことある?」と聞くよりも
「ひょっとして行ったことある?」と柔らかく丁寧な印象になります。
スタイルズの話しぶりはいつも結構丁寧(回りくどい時もありますが)なので、
注意してチェックすると、大人の英語の参考になるセリフが多いと思います。
underprivileged「(社会的、経済的に)恵まれていない」。
privileged「特権階級、特権のある」に under がつくと
underprivileged(特権層の下、特権が足りない)=「恵まれていない」となります。
ferociously「ひどく、激しく、恐ろしく、猛烈に」。
I saw something in him(彼の中に何かを見た)
=「見どころがある、(傑物となる)可能性を感じる」。
minister of state「国務大臣」。
palatial「(建物が)宮殿のような、豪華な」。
consulate「領事館」。
morsel「ひと口、ひとかけら、小片」。
foreign soil は直訳すると「異国の土」=「国外地域、異国」。
jurisdiction「管轄、司法権、裁判権、支配権、権限」。
outside the jurisdiction「管轄外」。
idle threat「見せかけだけの脅し、こけおどし」。
スタイルズは人を見る目があるようで、これは長年の
live and learn「習うは一生、長生きして学べ、長生きはするもの 」 の賜物かもしれません。
彼は今“アメリカ内のエクアドル”にいるので、CBIの要請にも応じる義務はない、
一歩でもアメリカに戻ればFBIに捕まるんだから、出る気はない、という感じですね。
このスタイルズをどうやってジェーンは説得するのか、
この二人のやり取りは、小難しい単語や洒落た言い回しも多く
いつも見ごたえがあります。
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