ザ・メンタリスト シーズン5 第8話より:

I’m in your debt
私はあなたに借りがある


ジェーンは刑務所に収監中のローレライを脱獄させるため
スタイルズに協力を仰ぐことにする。

彼とは以前CBIで捜査した事件で知り合って以来、
節目ごとに互いを助け合うような関係になっていたが
強大な権力を経済力を持つスタイルズを以てしても
ジェーンの計画は無謀で実行不可能に思えるのだった。

What do you think of my request?
僕の頼み事をどう思う?(ジェーン)

I don’t think much of it, really, Patrick.
あまり感心しないな、本当にね、パトリック。(スタイルズ)

Really, I don’t.
止めた方がいい。(スタイルズ)

Meaning you can’t accomplish it?
つまり君には出来ないってこと?(ジェーン)

Any task can be accomplished,
どんな物事も遂行するには、(スタイルズ)

as long as it’s broken down into manageable pieces.
綿密な計画が必要だ。(スタイルズ)

So you’ll do it?
じゃあやってくれる?(ジェーン)

Look, I know that I’m in your debt.
君には借りがある。(スタイルズ)

(中略)

So let this be my favor to you, let it go, the whole idea.
だから君のためを思って言うよ、あきらめろ、この計画は。(スタイルズ)

It’s just not worth it.
そこまでの価値はない。(スタイルズ)


think much of~「~を高く評価する、~を重視する、~を熟慮する」。

ここでは don’t think much of it(その事を高く評価できなかった)
=「(その事を)感心しない、熟慮に値しない」。

accomplish「(物事を)成し遂げる、成功させる、完遂する、(目的等を)果たす」。

broken down into~「~に分解する、~に分類する」。

broken down into manageable pieces(扱い可能な欠片まで分解する)
=「(大きな物事の遂行は)綿密な計画に落とし込む」。

そして I’m in your debt は直訳すると「私はあなたに債務(借金)がある」
そこから「私はあなたに借りがある」、ほぼ I owe you と一緒ですね。

ジェーンも彼に貸しがある事を計算に入れて頼んだのかもしれませんが
let it go(あきらめろ)と言われてしまいます。

「アナ雪」のテーマソングとして有名な let it go は
直訳すると「それを行かせろ、そのままにしておけ」といった感じで
ここでは「余計な介入をするな、あきらめろ」という意味で使われています。

「アナ雪」ではエルサが自分の不思議な力を人々から隠す必要がなくなった事、
もう人前で自分を繕う必要がなくなった事を
let it go(あるがままに任せよう)と歌っていました。

前後の文脈により訳は多少変わってきますが
let it go の共通のイメージとしては、
ある物事の流れを無理に変えようとするな、
なるがままに任せなさい、といった感じでしょうか。

スタイルズは、ジェーンが無謀な賭けを
let it go という表現で止めようとしているようです。


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