ザ・メンタリスト シーズン6 第10話より:

turn something to (one’s) advantage
(自分の利益になるよう)利用する、逆手にとる


FBI捜査官でジェーンのお目付け役となったキムは
早速彼を新たな事件の捜査に起用する。

だがジェーンはFBIの指示を受け流し、
自分流のやり方で事件を解決しようとするので
捜査から外されてしまう。

そんな扱いづらいジェーンをもてあましていたキムだったが
結果的に彼の推理は全て的中、今回の難事件を解決に導こうとしていた。

やはりジェーンの能力はFBIに必要だという上層部の指示により
再び彼と組まざるを得なくなったキムは
チョウにジェーンをうまく操るコツを聞こうとするが・・・。

Abbott and I went to Brooklyn last night.
アボットと昨夜ブルックリンに行ったの。(キム)

There was a body hidden on the roof. Jane was right.
そこで遺体を見つけた。 ジェーンの言った通りだったわ。(キム)

He usually is.
でしょうね。(チョウ)

(中略)

The director wants me to bring him back on the case.
局長は彼を捜査に戻したがってる。(キム)

That’s a good call.
良かったです。(チョウ)

He made fools of us.
彼は私たちを騙したのよ。(キム)

It won’t be the last time.
またやりますよ。(チョウ)

How do I get him under control?
どうやって彼を操ればいい?(キム)

You don’t. Jane is what he is.
操れませんよ。 ジェーンはあの通りで。(チョウ)

He’ll use you to turn every situation to his advantage.
どんな状況でも逆手にとってきますから。(チョウ)

So what would you suggest I do?
じゃあどうすれば?(キム)

Use him to your advantage.
あなたが彼を利用するんです。(チョウ)


good call「正しい判断、良い判断」。

It won’t be the last time(それが最後とはならないだろう)
=「また同じ事があるだろう」。

under control「管理下(支配下)にある、制御中」。

そして turn something to (one’s) advantage は
「(自分の利益になるよう)利用する、逆手にとる」。

例え自分に不利な状況にあっても
turn to「変える、くつがえす」advantage「優位性、好都合な」ということで
「(その人にとって)有利な状況に変えてしまう、(逆境も)逆手に取る」
という意味になります。

ジェーンと仕事をする極意は、彼を自分に従わせようとせず、
勝手に仕事(捜査)をすすめてしまう彼の性質を利用すること。

何だか、身の回りの人間関係でも当てはまりそうな極意ですね。

キムのやり方は、一番簡単(ただ命令する)なんだけども、
あんまり上手ではないというか
例えば子供にしたって、ただ一方的に言いつけるだけでは反発を招きます。

会社や組織に属していれば、普通はそれでも我慢して上司に従うけれども
ジェーンは普通ではないし、自分は賢いと自負している人なので
(レッドジョンにもさんざん arrogant[傲慢]だと言われていました)
並みの上司の言う事など聞くはずありません(笑)。

ジェーンは恐ろしく有用な駒になり得ますが、
使いこなす側にも度量が求められるんでしょうね。


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