ザ・メンタリスト シーズン6 第10話より:

bring someone to one’s knees
(その人を)屈服させる、ひざまずかせる


ジェーンはFBIで働くにあたり、自分の条件でなければと強気の姿勢を崩さない。

一方のFBIも譲歩する気配はなく、交渉は平行線をたどると思われたが
ジェーンは彼らにある切り札を突き付ける。

その結果、ついにFBIはジェーンの条件を飲むことを決め
彼は晴れてコンサルタントとして採用される事となる。

そしてジェーンの条件にはリズボンと一緒に働くことも含まれていたため
彼女も田舎の警察署を辞め、FBIに異動することとなった。

You did it this time. You brought the F.B.I. to its knees.
やったわね。 FBIを屈服させた。(リズボン)

Did I?
そうなの?(ジェーン)

They conceded to all your demands. Every single one.
全ての条件を飲むそうよ。 一つ残らず。(リズボン)

How did you do it?
一体どうやったの?(リズボン)

Well, remember that thumb drive we found in Bertram’s wine cellar?
あのUSBメモリーを覚えてる? バートラムのワインセラーにあったやつ。(ジェーン)

The encrypted database?
暗号化されてたデータベース?(リズボン)

It’s a list of Blake Association members. I used it as leverage.
ブレイク結社のメンバーのリストだ。 あれを交渉に使った。(ジェーン)

But we never broke the encryption.
でも暗号は解けてない。(リズボン)

Yeah, the F.B.I. doesn’t know that.
ああ、でもFBIはそれを知らないだろ。(ジェーン)

(中略)

I have to say, I am impressed. You outplayed the F.B.I.
今回ばかりは感服したわ。 FBIを打ち負かすなんて。(リズボン)


bring someone to one’s knees は「(その人を)屈服させる、ひざまずかせる」。

「屈服させる」で思い浮かべるのは、やはり半沢直樹。

大和田常務が半沢直樹にグギグギ言いながら、ひざまずくあのシーン、
あの絵面の半沢直樹をジェーンに、大和田常務をFBIの偉い人にあてはめると
今回の合意が異例中の異例であることが想像できます。

ここからのジェーンの立場は「ホワイトカラー」のニールと同じだと思いますが
ニールは後半、FBIから自由になるために苦労しました。

優秀なコンサルタント(特に犯罪者)は、なるべく長くFBIで働かせたいために
当初の契約や約束をFBI側が変えて、彼を縛り付けようとしていました。

そこから合法的に抜けるのにニールは大変だったわけですが
ジェーンは今回の交渉で、前もってその状況を回避したことになります。

concede to~「~を許す、~に譲歩する」。

leverage「てこの働き、(交渉や契約等に)有益な事柄」。

FXでよく聞くレバレッジ(leverage)、
これは少ない元手で大きく投資が出来る「てこの働き」という意味で使われています。

I have to say~「~と言わずにいられない、どうしても~と言いたい」、
驚いた、感心した、思わずうなった、など、何かにとても感銘を受けたので
その事を言わずにいられない、という意味です。

impressed「感心する、感嘆する」。

outplay「(相手を)打ち負かす、(不利な状況をくつがえして)勝つ」、
ただの win「勝つ」ではなく、見事に相手を出し抜いて勝つ、
秀でた技や能力を駆使して相手を負かす、といった意味です。

ともかくこれでジェーン、リズボン、チョウがFBIに舞台を変えて
再びタッグを組むことになりました。


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