ザ・メンタリスト シーズン6 第18話より:

throw the book at ~
~を厳しく罰する、罪を課する


山の中で女性の遺体が見つかる。

周辺には会員制の紳士クラブがあり、そこから捜査を始めるが
被害者の女性は従業員でく、どこから来たのか不明であった。

ジェーンはクラブ会員の男性の一人に目をつけ、話しかけるが
FBIから詐欺容疑で調べられている最中だというその男性は
全く協力してくれる気配がない。

I got nothing to say to you vultures.
あんたらハゲワシに話すことなどない。(クラブの客)

You’ve met the feds before now, I take it.
その様子じゃ、すでにFBIに目をつけられてるのか。(ジェーン)

Oh, you don’t read the financial pages?
何だ、新聞を読んでないのか?(クラブの客)

Life’s too short.
ヒマがなくて。(ジェーン)

Your guys are throwing the book at me.
こっちはあんたらに嫌疑をかけられてるんだ。(クラブの客)

Conspiracy to commit securities fraud, wire fraud,
証券詐欺やら、通信詐欺やら、(クラブの客)

bank fraud, false S.E.C. filing.
金融絡みの様々な嫌疑だ。(クラブの客)

Ah. And your lawyer’s trying to convince you to make a deal.
へえ。で、弁護士からは取引をすすめられたか。(ジェーン)

Yeah, the schmuck.
ああ、役立たずが。(クラブの客)


vulture「ハゲワシ、コンドル、(弱者をいじめる)強欲・冷淡な人」。

I take it は直訳すると「私はそれを取る、選択する」、
そこから「~と思う、~と理解・解釈する」といった意味になります。

ここではジェーンが客の男のFBIを嫌悪する様子を見て
“FBIに何か恨みがあるらしい”と解釈しています。

自分から何かを思考(think)して理解した、というよりも
その場で見た事・聞いた事から、きっとそうなのだろうと受け取った(take)、
そんな時の「~と思う」が I take it です。

Life’s too short(人生はとても短い)
=「(その事に)費やす時間・ヒマがない」。

そして throw the book at ~ は「~を厳しく罰する、罪を課する」。

直訳すると「(その人に)本を投げつける」となりますが
この由来は一説によると、裁判官が法律書を被告人に投げつける、
すなわち“あなたの罪は、この本にある罰則全てに値する
(だから最大限の罰を与える)”といったイメージから来ているそうです。

schmuck「嫌な奴、馬鹿者、あほ」。

高額な会員費用を支払える、裕福な男性だけが集う山中のクラブ・・・
何やら怪しい匂いがプンプンしてきます。


※「ザ・メンタリスト」は Amazonプライムで視聴出来ます。


怪物的サービス、Amazonプライムをフル活用した英会話学習法 >>



ゆるく学ぼう!海外ドラマで英会話