エンパイア 成功の代償 シーズン1 第1話より:

sweep under the carpet
(特に知られては困る事を)隠す、秘密にする


ルシウスの元妻・クッキーが17年の服役を終えて出所した。

ルシウスにとってクッキーは貧しい頃に支え合った妻だったが
彼女が服役中に二人で立ち上げたエンパイアレーベルは大成長を遂げ
すでに彼には私生活のパートナー・アニタもいる。

だがそもそもクッキーが服役するはめになったのは
エンパイアの立ち上げ資金を工面するために、
無理な麻薬売買を強行したためであった。

すでに夫婦ではないものの、クッキーに恩義は感じているルシウスは
自分に会いに来た彼女に、出来る限り報いようと話し合うが
クッキーの望みはとても高いものだった。

It was your sacrifice that made a lot of this possible.
お前のおかげで、ここまで来れた。(ルシウス)

I can’t imagine what you’ve been through, Cookie.
お前の苦労は計り知れないよ、クッキー。(ルシウス)

(中略)

It was my $400,000 that started this bitch.
私の40万ドルでこの会社は始まったわけよね。(クッキー)

You know it, and I know it.
お互い覚えてるでしょ。(クッキー)

Did 17 hard years for that money, and I want half my company back.
そのお金のために17年も食らったんだから、会社の半分は私のもんだ。(クッキー)

(中略)

Baby, I can give you a huge salary, but I can’t give you half of my company.
ベイビー、お前に高額の給料を払う事は出来る、だが俺の会社は渡せない。(ルシウス)

(中略)

I promise you anything you want, you can get.
何でも欲しい物はやる。(ルシウス)

$5 million a year, and I want to be head of A&R.
なら年収500万ドルと、アーティスト開発のトップにして。(クッキー)

(中略)

I can’t do A&R.
アーティスト開発は無理だ。(ルシウス)

Why?
なぜ?(クッキー)

I have someone.
他にいる。(ルシウス)

Is it little Halle Berry over here?
この写真の女かい?(クッキー)

You’re not sweeping me under the carpet, Lucious.
私は追い払えないよ、ルシウス。(ルシウス)


sacrifice「犠牲、いけにえを捧げる」。

have been through は「これまで通り過ぎてきた事」
具体的には「これまで重ねて来た苦労や忍耐」という意味になります。

I can’t imagine what you’ve been through
(俺にはお前のこれまでの苦労は想像もつかない)。

Is it little Halle Berry over here?(そいつはこのハル・ベリーちゃんかい?)。

little Halle Berry(ハル・ベリーもどきの女)という感じでしょうか。

アニタはショートヘアのクールビューティで、
色々強烈なクッキーとは正反対のタイプです。

まあルックスと名声と富を持つルシウスが17年間一人なわけもなく
その事はクッキーも想定内だと思いますが、
何もかもが変わってしまってるのはショックでしょうね。

そして sweep under the carpet は直訳すると「カーペットの下に掃きのける」
そこから「(特に知られては困る事を)隠す、秘密にする」。

見られたくない物をササッと敷物の下に隠す、ということですが
隠されてもまたすぐに顔を出してくるのがクッキーなので(笑)
現パートナーのアニタとモメるのも時間の問題です。


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