エンパイア 成功の代償 シーズン1 第9話より:

come out of the closet
同性愛者だと(世間に)公表する


アニカの策略による、主力アーティストの引き抜きを阻止するべく
ルシウスらは手分けをして彼らに残留するよう説得交渉に入る。

エンパイアはヒップホップ界のレジェンド・ルシウスが立ち上げたレーベルだけに
同性愛者に反感を抱くアーティストもいなくはない。

非常時とはいえ、ゲイである事を公表したジャマルが彼らと接触すれば
いらぬトラブルを引き起こすのでは・・・とルシウスは過敏になっている。

Now, the heart of Empire is its family.
エンパイアは家族だ。(ルシウス)

And like any family, we’ve had our differences,
多くの家族と同じように、それぞれ違いもあるが、(ルシウス)

but when a family is in crisis, they put the differences aside and they come together.
家族の危機には、違いは一旦忘れて団結するんだ。(ルシウス)

(中略)

I’m gonna try to sign Delphine today,
今日デルフィーンと契約交渉をしてくる、(ジャマル)

and I talked to Martina, Lowboy and Coagulation.
ローボーイたちにも俺が話を通したよ。(ジャマル)

(中略)

What are you doing talking to Lowboy?
お前がローボーイと話を?(ルシウス)

Why wouldn’t I talk to Lowboy?
話しちゃ悪いのか?(ジャマル)

He’s just worried some about artists trippin’,
お前を心配してるのさ、(クッキー)

’cause you came out of the closet at that white party.
カミングアウトの影響をね。(クッキー)


put aside「(一旦)脇に置く、取っておく」。

put the differences aside(違いは一旦脇に置いて)。

What are you doing talking to Lowboy?
(ローボーイと話すとは、お前は一体何をしてる?)

ローボーイはヤバめのアーティストなんでしょうか、
棘を感じる言い方ですね。

trippin は俗語で「キレる、暴れる」。

元の意味は「トリップする」、つまりクスリでハイになったかのように
怒り出す、暴れ出す、わめく、そんな状態を意味しています。

He’s just worried some about artists trippin’(アーティストが荒れる事を心配している)。

ゲイにイチャモンつけてくるとか、そんな感じでしょうか。

そして come out of the closet は「同性愛者だと(世間に)公表する」。

直訳すると「クローゼットから出て来る」、
クローゼットは“内の世界、世間から隠れた状態”を表しており
そこから出て来る=「同性愛者だと(世間に)公表する」。

coming out という言い方もあり、これは日本でもお馴染みですが
根底のイメージは同じで「表(の世界)に出て来る」なんですね。

前回ジャマルはルシウスのヒット曲をもじって、勝手に公表したので
父と息子の間でわだかまりが残っている状態なんでしょうね。

ママ・クッキーのおかげで、どうにか喧嘩にならずにすんでいる感じです。


※「エンパイア 成功の代償」は Amazonプライムで視聴出来ます。


怪物的サービス、Amazonプライムをフル活用した英会話学習法 >>



ゆるく学ぼう!海外ドラマで英会話