エンパイア 成功の代償 シーズン1 第9話より:
give it a rest
黙れ、うるさい
ルシウスとの結婚を控えたアニカだったが
二度としないと約束したにも関わらず、
彼とクッキーの情事が続いていたことを知り、別れを決意する。
ルシウスに何度も裏切られ、傷つけられたアニカは
彼への復讐の一環として、商売敵のベレッティのレーベルに移り
水面下でエンパイアの主力アーティストの引き抜きも画策していた。
ルシウスとクッキーは、すぐにエンパイア本社に社員たちを集め
この難局を力を合わせて乗り切ろうと発破をかける。
I need everyone in the conference room now.
全員を会議室に集めろ。(ルシウス)
Beretti already has the jump on us.
ベレッティは先手を打ってるだろう。(ルシウス)
I need to know how much damage Anika has done.
うちへのダメージがどれほどなのか調べるんだ。(ルシウス)
I warned you about her, Lucious. I tried to tell you.
だからあの女はやめとけって言ったのに。(クッキー)
Give it a rest, Cookie.
黙ってろ、クッキー。(ルシウス)
Now, you know she’s gonna fight dirty.
怒らせたら厄介だよ。(クッキー)
This is personal for her.
女の恨みってやつだもの。(クッキー)
conference「会議、協議会」。
「会議」といえば meeting もありますが、conference との違いは
・conference
多勢で開催される会議で、あるテーマの意見交換や発表が行われるもの。
数日間に渡っての開催も多い。
・meeting
あるテーマに基づき、複数人で開かれる集まり。
目的は真面目な話し合いだけとは限らず、
軽い雑談や打ち合わせといった集まりも含まれる。
英英辞典によると、こんな感じでした。
このシーンでの「会議」は、会社の危機に立ち向かうための物なので
やはり meeting より、conference の方がふさわしい気がしますよね。
get(have) the jump on「出し抜く、(相手の)一歩先を行く」。
Beretti already has the jump on us(ベレッティは既に我々を出し抜いている)
=「ベレッティは先手を打ってる」。
I warned you(警告したでしょ、だから言ったでしょ)。
多くの人にとって“言われたら嫌な言葉TOP10”に入るであろう「だから言ったでしょ」、
特にルシウスみたいな人はイラっと来るだろうなあ(笑)。
そして案の定クッキーはこう言われてしまいました。
give it a rest「黙れ、うるさい」。
この it は相手の口を指すので、要は「その口を休ませろ」
=「黙れ、うるさい、それ以上喋るな」となります。
これを言えるのは遠慮がない間柄だからこそ、という感じで
普通の知人に give it a rest と言ったら、かなり失礼に響くと思います。
This is personal for her(これは彼女にとっては個人的な事)、
これは、アニカのルシウスに対する恨みから起こっている事だから
ただの会社同士の戦いより厄介だ、という感じでしょうか。
浮気症の夫に耐えるのは、クッキーのように懐が大きくないと難しいですね。
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