エンパイア 成功の代償 シーズン1 第4話より:
leave someone to twist in the wind
(その人を)苦痛の中に放置する、悩ませ続ける
大物ラッパー・タイタンの引き抜き交渉に出向いたアニカとルシウスは
ギャングの銃撃を受け、間一髪のところで命拾いをする。
一方クッキーは、タイタンの母親に面会に行き
彼女を通じて彼と交渉をする道筋をつけてくる。
しかしクッキーは、刑務所の暮らしが人の心を壊してしまう事、
その結果、タイタンの引き抜きが成功したとしても
今度は息子たちに危険が及ぶのではと心配するのだった。
I know how bad you wanted Titan, but they’re gonna break his ass in prison.
タイタンが死ぬほど欲しいのは分かる、けど檻での生活ってのは、きついんだ。(クッキー)
You lose your soul when you feel like the world’s forgotten you.
そのうち世間に忘れ去られた気分になって、魂を失っちまうのさ。(クッキー)
I never forgot about you. Couldn’t.
お前を忘れた事なんかない。出来るもんか。(ルシウス)
I did some things that I had to do in order to make sure that when you got out,
いつかお前がシャバに戻った時のために、やるべきことをやった、(ルシウス)
you would have all of this stuff.
報いてやりたくて。(ルシウス)
This stuff, meaning this material stuff? You just stopped coming.
報いってのは、この宝石や何かの事? あんたは面会にも来なくなった。(クッキー)
No calls, no letter, no explanation, just left me twisting in the wind.
電話も手紙も、何の説明もなく、ただあたしを見捨てたんだろ。(クッキー)
break one’s ass「必死に頑張る、懸命に働く」。
they’re gonna break his ass in prison(彼らは彼を必死に働かせるだろう)
=「檻での生活は、きつい」。
この they とは刑務所の職員の事だと思います。
その彼らが、タイタンを必死に働かせる(break his ass)、
文字通り「働かせる」という意味と「しごく」みたいな意味も含むと思います。
直訳すると「臀部(お尻)の骨が折れる」ですから、イジメとも違うでしょうが
看守たちにそのくらいビシバシやられる、という感じだと思います。
material「(物の)材料、原料、物質的な、世俗的な」。
今やクッキーの両手は、ゴロゴロした大粒の宝石で飾られており、その手をヒラヒラ振って
meaning this material stuff?(こういうモノの事言ってんの?)
と、ルシウスに尋ねています。
そして leave someone to twist in the wind は
「(その人を)苦痛の中に放置する、悩ませ続ける」。
直訳すると「風によじれるままに置き去る」、
これは首に縄をつけられ、木に吊られた人を暗示した表現だそうで
そのまま助けもなく、苦しみながら死んでゆく・・・。
そこから「そのくらい苦しい状況に人を置き去りにする」という意味になります。
「見捨てる」というと abandon も浮かびますが
you abandoned me よりも、you left me twisting in the wind の方が
寂しげで、どこか詩的な雰囲気も漂う気がしますね(こんなセリフを言うのは嫌だけど)。
ルシウスもクッキーにそう言われて、ちょっとシュンとなってます。
まあルシウスには今、アニカがいるんですが
こういうシーンを見ると、やっぱりクッキーとは切れない縁を感じさせます。
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