エンパイア 成功の代償 シーズン1 第4話より:

on the roster
(会社・組織に)所属している、一員である


ハキームのデビューを飾るライブで、
助っ人としてパフォーマンスをしたジャマル。

それは心細そうな弟のために急遽ジャマルが一肌脱いだ、誰にも内緒のサプライズであったが
エンパイアからきちんと出演料の小切手が届く。

それは本来ならば、喉から手が出るほど欲しいギャラだったが
最後の喧嘩以来、未だ父の事を許せずにいるジャマルは
小切手を突き返しにルシウスのオフィスにやって来る。

I didn’t expect to get paid for helping out Hakeem at Laviticus.
ハキームのライブのギャラはいらない。(ジャマル)

He needed me, so I helped him.
弟を助けただけだ。(ジャマル)

No charge, no strings.
見返りはいらない。(ジャマル)

You’re on the roster.
お前はうちの所属だ。(ルシウス)

You get paid like everybody else.
皆と同じようにギャラは払う。(ルシウス)

I’m no one’s sideman. It’s worth more than you got.
俺はサイドマンじゃない。 もっと価値がある。(ジャマル)

I’m not gonna get paid for something I didn’t create myself.
自分の作品でない物で稼ぐ気はない。(ジャマル)

You’re disobeying the very first rule of music, son.
この業界の基本ルールを知らないな。(ルシウス)

Always take the money.
いつでも金は受け取れ。(ルシウス)


get paid for~「~の報酬を受ける、~の賃金をもらう」。

No charge, no strings(請求もしないし、裏もない)。

pull strings「裏で操る、策略をする」という言葉もあるように
string「ひも、糸、弦」には「裏の目的のための仕掛け」といった意味もあります。

no strings は、それが無いという事なので「掛け値なし、裏(の目的)はない」
だから安心していいよ、といった意味になります。

そして on the roster は「(会社・組織に)所属している、一員である」、
roster「勤務当番表、登録表、名簿」に名前が載っている=「所属している」。

このドラマは音楽業界が舞台なので
on the roster は「契約している」という意味で、よく出て来ます。

sideman「(バンドの)サイドマン、伴奏の演奏者」。

disobey「(命令、規則等に)従わない、違反する」。

very first rule「最重要の掟、一番大切な事」。

ジャマルは父さんの汚い金はいらないよ、というところでしょうか。

まあ生活が親がかりのままでは、いくら反抗してみても半人前で
親の影響力から逃れる事は出来ませんから、
ジャマルの今の貧乏生活は、大人になる必要過程って感じがします。

それでも彼の場合、一文無しでストリートで野垂れ死に、
という事はほとんどあり得ないですから、恵まれた環境ですよね。


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