ママと恋に落ちるまで シーズン6 第10話より:
be in vain
無駄になる、(それをした)甲斐がない、徒労に終わる
感謝祭の日が近づき、初めてパーティをホストする事になったテッドは気合十分。
仲間のために美味しい七面鳥を焼こうと張り切るが
備え付けのオーブンが壊れてしまう。
諸事情から仲間たちの家のキッチンも借りられず
このままでは折角の肉が無駄になってしまう。
するとリリーがテッドにゾーイの家に皆で招かれている事を明かす。
ひょんなことからゾーイと知り合った仲間たちは彼女と意気投合、
テッドに皆で彼女の家に行こうと説得を始める。
Ted, you’re not gonna like this, but we do have one other option.
テッド、気に入らないかもしれないけど、もう一つ方法がある。(リリー)
(中略)
No. Absolutely not.
嫌だ。 絶対に嫌だね。(テッド)
Come on. Give her a chance.
いいじゃないの。 彼女にチャンスをあげて。(リリー)
Ted, you violated a dead turkey with another dead turkey.
テッド、あなたは既に2匹の七面鳥を侮辱してるのよ。(ロビン)
Don’t let that be in vain.
それを無駄にしちゃいけない。(ロビン)
you’re not gonna like this, but…(あなたはこれを好きじゃないかもしれない、だけど・・・)。
あらかじめ相手が渋るような提案の前にこれを言うと、相手も心構えを持って話を聞けるので、
イキナリ本題を切り出すより会話がスムーズに進みやすい、クッション言葉の一つだと思います。
option「選択肢、選択権」。
absolutely「絶対的に、完全に、きっぱりと、すっかり、まったく」、
absolutely not「絶対に嫌だ、断固お断りだ」。
否定でも肯定でも、absolutely がついた場合は「議論・再考の余地なし」という感じで
全否定、または全肯定の気持ちが強いと思います。
give someone a chance「機会を与える」。
violate「(法や尊厳を)犯す、破る、汚す、冒涜する、乱す」。
you violated a dead turkey with another dead turkey
(あなたは七面鳥をもう一羽の七面鳥で冒涜している)=「2匹の七面鳥を侮辱してる」。
テッドはこの感謝祭に独自レシピを考案していて
それは大きい七面鳥の中に小さい七面鳥を突っ込んで焼くというもの。
何だか七面鳥でふざけているみたい・・・と仲間の評判はよろしくなく
ロビンはその事を言っているようです(それに中の一羽が生焼けになりそうな気が)。
そして be in vain は「無駄になる、(それをした)甲斐がない、徒労に終わる」。
vain「うぬぼれた、空虚な、無駄な、骨折り損の」になるよ、という事で
努力や行動を起こしたけれど駄目だった、結局無駄に終わった・・・というような時に
be in vain が使われます。
・Don’t let his/her death be in vain(彼/彼女の死を無駄にしないで)
・Don’t let your efforts be in vain(あなたの努力を無駄にしないで)
など、Don’t let~ と共に使われるパターンが多いようです。
テッドは料理が好きみたいですが、いきなり他所のおうちのオーブンで
鶏の丸焼きを綺麗に仕上げるのは難しそうです。
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