ザ・メンタリスト シーズン7 第10話より:
stir the pot
(状況等を)かき乱す、故意に混乱させる
アボットが妻の栄転に伴い、まもなくオースティンを離れることとなり
彼は自分の後任にチョウを指名、チョウが新しいリーダーとして
捜査チームを率いることが決定した。
だがチョウがリーダーを務めた初捜査において
部下・ヴェガの殉職という悲劇が起きる。
チョウ、そしてジェーンたちはヴェガのために全力で捜査を行い
民家に立てこもった犯人グループ3名を包囲。
3人のうち2人は兄弟で、弟トミーはチョウの銃弾で負傷、
出血がひどく手当が必要な容態だが、ヴェガを狙撃したセラーズという男は
例え仲間が死のうとも降伏する可能性は低く、交渉での事件解決は難しそうであった。
そこでジェーンは彼らを内側から分裂させる作戦を展開、
差し入れに盗聴器をしかけて、犯人グループの動向を探りつつ、彼らを操ることにする。
They’re in there because he was trying to get medicine for his brother.
彼らが立てこもってるのは、弟に治療を施すためだ。(ジェーン)
(中略)
Our best bet is to just let Tommy suffer.
だから弟のトミーを苦しめるのが一番いい。(ジェーン)
Sellers is in this for the money.
セラーズはただ金のために動いてる。(チョウ)
He’ll probably just as well let Tommy die.
奴はおそらくトミーが死のうがお構いなしだ。(チョウ)
Well, that’s even better.
それなら尚結構。(ジェーン)
We drive a wedge between them. Divide and conquer.
兄弟とセラーズを仲間割れさせる。 分裂させて征服するんだ。(ジェーン)
Okay. Let’s try it.
よし。 やってみよう。(アボット)
(中略)
Well, looks like it’s working.
どうやら成功だな。(アボット)
You wanted division, you got it.
仲間割れしてる。(リズボン)
That’s a good start but we need to stir the pot.
滑り出し好調だが、もう少しかき乱そう。(ジェーン)
best bet「最善の策、確実な方法、一番の方法」。
just as well「差し支えない、むしろ結構」。
even better「もっと良い、尚更よい」。
drive a wedge between~「~の間を決裂させる、仲を裂く」。
wedge「くさび、分裂の原因」を間に打ち込んで操る
=「~の間を決裂させる、仲を裂く」。
divide and conquer「仲間割れ、分割統治」。
日本では「三本の矢」という話もありますよね。
一本ではすぐ折れるけども、三本になれば強さが増す、
一致団結することの有効性を示す例えですが、divide and conquer はこれの逆、
三本を一本づつにバラしてから攻めろ、という話。
かたく団結した団体、組織を征服(統治)するのは難しいけども
先に彼らを分裂させればやりやすくなる、という感じでしょうか。
そして stir the pot は直訳すると「鍋をかき混ぜる」
そこから「(状況等を)かき乱す、故意に混乱させる」。
ある目的のために、わざと更なる混乱を招くような事をする
それを「鍋をかき混ぜる」、なるほど意味がイメージしやすいですね。
この回はヴェガももちろんですが、もうワイリーが可哀想で・・・、
時折涙をぬぐいつつも、彼女のために必死に任務をこなす姿が印象的でした。
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